第12話

「今回はまさかの野郎が加入、それにあのデブっ娘とか・・・・残念な事になると思ったんだが、あの2人が加わったからなあ。今回は大当たりだったな、勇者よ!」


「おう!たまには伯父もいい事してくれるぜ!」

「聖女なんて勇者の超好みだろう?顔は素晴らしく別嬪だが、あの小さすぎる胸がなあ・・・俺はビーチェのおっぱいが最高だったぜ!」


「フッ、まだまだだなイディオ。アルフォンシーナのおっぱい、あれの魅力が分からないとは。デカけりゃあいいってもんじゃないんだぜ!こう、手のひらですっぽり収まるサイズ!最高だぜ!」


 勇者はスレンダーな、スリムな体型の娘が超好み。

 正しくアルフォンシーナは勇者のドストライク。

 そしてイディオは・・・・おっぱい星人である。

 ビーチェのロリ巨乳はイディオに至福の時を与えたもうた・・・・ビーチェのおっぱいは爆乳に近かった・・・・(ロリ巨乳、サイコー!イディオ談)


 2人しておっぱい論争をおっぱじめていたのだが、周りの変化に気が付くのが遅れてしまっていた。

「これでデブっ娘が勇者の従妹だっけ?あの金髪美女。あれだったらよかったのにな。」


「あいつは駄目だ。伯父の秘蔵っ子だ。まあそのおかげで玩具が2つ手に入った訳だけどな。」

「ははは!違いねえ!これはこれで面白い・・・・おい勇者、何か音がしなかったか?」

「うん?ありゃ?何で2人共起き上がっているんだ?おいリューク、レーツェル、勝手に起きるなよ?」

 そう2人に声を掛けた勇者だが、話しかけられた2人に応えるような反応はなく、手にした剣を掲げ、勇者とイディオにゆっくりと近付いていく。

「何かやばそうだな。」

 そう言ってイディオは急いで装備を整えていく。既に装備を整え終わっていた勇者は、

「おい!止まれ!勇者様の命令だ!」

 そう勇者が言い放つが2人は止まらない。

「なあ勇者よ、こいつ等まさか俺達に敵対するつもりか?」

「あほかイディオ。こいつら中身は只の魔術師と、単なる荷物運びだぜ!そんな訳・・・・うおぉ!」

 そう言い始めていた勇者にリュークだった?鎧が勇者に襲い掛かる。

 レーツェルだった?鎧は同じくイディオに。

 ガキン!

「おいおいこいつは・・・・シャレにならねえぜ!こいつ本当に魔術師か?スゲー力だぜ!」

「これはもしかして・・・・鎧の力か?うははは!こりゃー傑作だぜ!」

 リュークとレーツェルは接近戦が不得手。

 しかもレーツェルは純粋な魔術師。

 剣など使える訳もない・・・・はずである。

 最初は軽口を言い合っていた2人だが、次第に表情が真剣になっていく。

「何だこいつ等!強いぞ!」

 そう言うイディオだが、イディオが防備している鎧にはいくつか剣が当たっており、イディオはどんどん後退していくしかない。

 勇者の方は・・・・


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