第11話
「お!いいなあ!で・・・・これ、装着するとどうなるんだ?」
「さあ?これを装着した奴って見た事ねえし!そう!これは実験だ!」
・・・・全身痛くて殆んど何も考えられない。
今わかる事はここから動かなければいけない、という事だけ。
せめてレーツェルさんを守らなくては・・・・
「お、なんだリューク、動けるじゃあないか!荷物運びのくせに。まあそこで寝ていてくれや。」
イディオさんは僕にそう言うと、蹴ってきました。
「おー!よく飛ぶなあ!それにしてもイディオご機嫌だな!やっぱりビーチェのおっぱいはお前好みだったからか?」
「おう!ロリ巨乳最高じゃねえか!そう言う勇者もああいうのが好きなんだろう?」
「ふっ・・・・アルフォンシーナ最高!あのスラッとした体型たまらん!」
「おう!今回はハズレが1人混じっていたとは言え、2人はそれぞれ好みで今回は当たりだったなあ!」
「ああ、この豚か!コソコソ何か嗅ぎまわってたようだが、何を勘違いしているのか知らんが・・・・まあ今回はこれ、被ってくれ!勇者様からのプレゼントだ!」
あああああ!勇者様がレーツェルさんにヘルメットを被せる・・・・止めてくれ・・・・
「おっとリューク、お前も被れよ。」
目の前にヘルメットが。
抵抗しようとしたけれど戦士の力にかなうはずもなく、あっさりヘルメットが僕に被されていく。
その瞬間・・・・頭に割れるような痛みが走り、熱い!痛い!そして何も見えない!何これ!
「おいどうなった?」
「どうって言ってもな・・・・っておい勇者!後ろ!」
「うおぉ!」
そう聞こえた気がするけれど・・・・
何か腕や脚に違和感が。
そう思ったら、今度は全身が焼けるような感覚に!熱い!潰れる!!!
「おいおい何だこりゃ?ヘルメット装着したら他のがくっついたぞ!」
「素晴らしい!しかも!壊れた鎧が修復していくじゃねえか!すげえ!どうなってんだこりゃ?」
イディオさんと勇者様の会話がかろうじて聞こえるけれど・・・・ここで僕は意識が遠のいていくのを感じた。
side 勇者
「どうなってんだこりゃ?」
勇者とイディオがそれぞれ無理やり装着させたヘルメット。
それに引き付けられるように他の装備が2人に装着していく。
「素晴らしい!自動装着とか、俺様新発見!」
「おいおい勇者!何か傷も修復しているぜ!」
2人はヘルメットを被せられた後、何と鎧が装着されていく。
そして先の戦闘で破壊されていた鎧の傷が、装着後に修復していくのである。
「あ、俺様も服着とくかあ。イディオ、お前もそろそろ服着ろよ。野郎の裸なんて見たくねえからな!」
そういう勇者は現在賢者モードである。
聖女アルフォンシーナを3度も犯したからであるが・・・・
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