第5話

「え?だって勇者様でしょ?やっぱり戦闘力がないから反対したんじゃ?」


「貴方、勇者の事を勘違いしているようだから言っておくけれど、あいつは最低の屑野郎なのよ!そもそも何故リュークの加入に反対したのか。そもそもわね、あの2人は・・・・勇者とバカ戦士、2人は幼馴染って事は知っているわよね。あの2人はどういう訳か馬が合うようで仲がいいのよ。で、2人は女以外受け付けないって言っているのよ。」


「え・・・・どういう事ですか?」


うーんよく分からない・・・・何で女の人以外駄目なのかな?それにレーツェルさんは勇者様の事をよく思っていないみたいだし。

「あいつ等は・・・・自分達以外は女で固めて、その・・・・色々と・・・・・なのよ。」


「えっと・・・・何が色々となのよですか?」


何だろう、色々って?



「そんな事を女性に言わせないの!女の敵なのよ!そう、この際だから言うけれど、パーティーに加入した女性に手を出しているらしいのよ!」


真っ赤な顔をして言うレーツェルさん。


「手を出すって?よくわかりません。」


・・・・睨んでくるレーツェルさん。よくわからない・・・・僕、何か怒らせちゃった?

「つ・・・・つまり・・・・その・・・・性・・・・性的に手を出しているのよ!」


「性的にって?」


つまりあれかな?女性をエッチい目で見て手を握ったりするのかな?


「・・・・リューク、ワザと言っている?」

「えっと・・・・よくわかりませんが、あれですか?よく孤児院では貴族の方が来訪されて、見た目のよさそうな女の子を身請けしていますが、そういう類ですか?」


そう、孤児院には女の子が少ないんだよ。先ず見た目が良い女の子は、成人までに貴族や金持ちが連れて行ってしまう。たまに見た目可愛らしい女の子に見える男の子もいなくなってしまうけれど。


「えっ?孤児院って・・・・そんな事があったんだ・・・・どこの貴族よそんな事しているのは。おとう・・・・皇帝陛下に伝えなければ!」


何かとんでもない事を言ったような気がしたけれど・・・・突っ込もうとしたけれど、その前に目的地に着いたみたい。


「ほら見てリューク、鎧があったわ。」


そう、そこには僕達・・・・主に勇者様が倒した鎧の魔物だった、つまり残骸が落ちていた。


「特に変わりはないようね。」

そう言ってレーツェルさんは周りを警戒している。

「じゃあ僕が回収しますね。」

「あ、待って。一応2体いたと思うから、それぞれ分けましょう。」


レーツェルさんはそう言って女性タイプ?の鎧の残骸を集めていく。




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