#0005 猫の夢

あるときから猫の夢を観るようになった。

光の三原色が別々に震えている幻想的な世界に佇む虹色の猫。

その猫を撫でたくて、おいでおいでをした。猫はいったん消え、何かを咥えて戻ってきた。

そこで目が覚めた。

腹の違和感に気付き寝間着をめくると、人面疽が出来ていた。いや、猫面疽か。

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