#0004 向日葵

バス停へ向かう途中に向日葵が毎年咲く場所がある。その根元辺りを犬が深く掘り返していた。

犬の体はみるみる地面に潜り込んでいく。よく見ると犬は喰われていた。

特に晴れた日は昼に蓄えた陽の輝きを持て余すのか、黄昏時にもまだ仄かに光を残している。

あれはきっと向日葵ではない。

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