第64話 使命を果たす為ならば
降りしきる灰の中、魔法少女達は戦うのを止めて
そういう反応になるよね。
必死に戦っていたのに、突然出て来た小学生に奪い合ってた
鉱魔を灰にした事で、鉱魔を守ろうとしていたしず子さん達の妨害したし、鉱魔をコアにして回収したかった
これで僕達は二組の魔法少女達と明確に敵対した事になる。
さて、
もう僕の手に負える状況ではないよ。
「わたしは
戦いは終わっている。
しかも最後
緊迫した場が和んだから良いのかな?
「冥王様がお怒りの様だけど、どうするお姉ちゃんたち?」
何で戦闘意欲をみせるの?
もう十分戦ったでしょ?
一撃しか放っていないけどね……
「戦うわよ。私たちには鉱魔のコアが必要なの。世界を救うには鉱魔のコアが持つ世界の力が必要なのだから」
黄金の巻き髪の少女……
「お姉ちゃん強気だね。わたしの火炎魔法の威力を見たのに勝てると思っているの?」
「勝つわよ。
えっ、何言ってるの
仲間の
「
「えっ、あっ……」
当然だよね。
どれだけ強力な魔法が使えても人を殺すつもりはない。
圧倒的な攻撃力を誇る魔法しか使えない
「何を言っているの
「命令です。攻撃しなさい
「馬鹿やろう! 正気か? 周りを見てみろ! 俺達完全に悪役になってるぞ。俺達は正義の魔法少女を目指すんじゃないのか?」
周りを見渡すと町のみんなが
「正義の魔法少女? そんな事誰が言ったの?
「そんなん知るか!
「同感ね。理性を失ったら魔法も只の暴力。一番理知的な私が攻撃魔法の使い手に選ばれた理由を実感したわよ」
「何するの!
凄い迫力だったなぁ……
攻撃魔法は使えないし格闘能力もない。
いつも鉱魔をコアに戻すチャンスを伺っているだけだから落ち着いている人だと思っていたけど、こんなに熱い人だったんだね。
世界を救いたいって覚悟は尊敬出来るよ。
でもね……
本当に攻撃してきていたら、僕の魔法っぽいアイテムで撃退してたよ。
あとはしず子さん達に鉱魔を守っている理由を聞くだけ。
「増子さんは何で鉱魔を守っているんですか?」
「僕は理由を知らないよ。仲間を助けるのに理由はいらないからね」
理由を知らないのに、しず子さんを手伝っていたのね。
増子さんなら簡単に鉱魔を守る理由を教えてくれると思ったのに……
どうやら、しず子さんを問い詰めるしかないようだ。
「しず子さん、僕達は仲間ですよね? それなのに何で理由を教えてくれないんですか?」
「子供は知らなくて良い事があるのよ~。だから仲間でも言えないの。テプちゃんが気にする事はないでしょ? 鉱魔はテプちゃん達魔法王国の妖精の使命とは関係ないでしょ?」
「僕達の管轄である
「危険だからよ。敵は
「もういいのか? 僕は真剣に説明した方が良いと思うけどな」
「いいのよ。知らない方が良い事もある。それは貴女もね」
「分かったよ。理由は分からなくても最後までついてくよ。一人に出来ないからね」
しず子さんと増子さんが去っていく……
「オハコ! プレナ! 二人は納得してるの?」
「しず子が何をしようと俺様は味方だ。テプが
オハコは納得しているのか……
プレナは眠そうに頷いただけだったけど、オハコと同じで僕達抜きで
僕達はみんなが去っていくのを見守った。
「自ら死にに来るとは思わなかったからビックリしたね。今後は想定外の反応にも対抗出来るようにしないとね」
「防御魔法あるから攻撃されても平気だけど、触れただけで死んじゃうから使えないよね。もっと弱い魔法を使えるように特訓しよう!」
ええええええっ!
ショックを受けていると思ったら、そんな事を相談してたのね。
二人共メンタル強すぎだよ!
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