第14話 陽翔お兄さんの幼馴染
少しだけトラブルがあったけど、動物園は楽しかったな。
僕の分は
「テプちゃん、美味しいかい?」
「美味しいです!」
「良かった。少し心配だったんだよね。ウサギさんだったらお腹壊すから」
「大丈夫です。僕はウサギではなくて妖精なので!」
「妖精か……珍しいな。魔獣とかならいそうなんだけどね」
魔獣とかならいそう?
僕は
何で魔獣がいるのが当たり前の様な言い方をするのだろう?
この世界に魔獣も妖精もいないけど、どちらかと言えば妖精の方が一般的だと思うのだけど。
僕が
「
「何でって? テプちゃんは
「
なんだろう?
人の名前だと思うけど……心当たりがない。
「テプちゃんは
「
僕は一か所だけ思いつく場所があった。
僕が苦手な
「もしかして……
「やっぱり知ってるじゃないか
「えっ……」
そうすると……しず子さんと
そう言えば、
あの
「元同級生って事は、
「よく知っているよ。僕と
「
僕は思わず叫んでしまった。
筋肉ムキムキで
何で
学校にあんなのがいたら怖いよ!
「驚かせちゃったかな?
「普通じゃないで済む相手ではないような……」
「そうだね。
えっ、
何それ?
「おっと、また一般の人には分からない事を言ってしまった。昔から知っているから、僕にとっては当たり前の事なんだよね」
「
「
「魔を収集ですか?」
「そうだよ。魔とはね、この世の枠組みから外れた存在の事を言うんだ。そういう世界の枠組みから外れた危険な物を集めているのが
僕の存在が
僕だって魔法王国の妖精で王子なのに!
「凄い人だったのですね
「知らない人が聞いたら
何だろう?
一瞬だけ悲しそうな顔をしていたような気がするけど……気のせいかな?
「ごちそうさま!」
「
「まぁ、コンビニのより美味しかったですね」
「それは良かった。僕とテプちゃんは食べ終わっていないから、少しだけまってね」
僕と
「さて、帰ろうかみんな!」
僕は
それなら、何でしず子は
あの独特な恰好の男性と知り合いだとは思われたくないよね。
今度、しず子と一緒に
今日は色々収穫があったな。
あれっ、僕は何をしに動物園に行ったのだろう……
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