第11話 Happy days(11)

夏希のおなかを見ているうちに


・・・・



身体の中がカーッと熱くなった。



そーっとおなかにふれてみた。



「ん~~~~、」



夏希は寝返りを打ったあと、うっすら目を開けた。



「・・ん?」



寝ぼけた彼女の顔を見たら、なんだかムラムラと欲情してしまった。



高宮はいきなり夏希の上に圧し掛かった。



「・・隆ちゃん???」





なんっか・・



おさまんない・・



なんだかいつもと『盛り上がり』が違う。



夏希は嬉しそうに寝ぼけながらも彼の背中をぎゅっと抱きしめた。




「え~~~? もう・・・隆ちゃんてば・・どーしたの??」



喜んだのもつかの間。



あまりにも彼が激しくて。



いや



激しすぎて。



さすがに夏希は疲れてしまった。



「も・・なんっか・・おさまんないんだって・・」



高宮も疲れているのに



どーにもこーにもその『昂まり』だけがおさまらない。




「スッポンって・・ほんとに効くんだあ・・」



夏希はぼうっと高宮に抱きつきながら言った。



「え・・」



ぐったりとしていた高宮はふと顔を上げた。



「・・・?」



夏希がきょとんとした顔をしていると



「・・おれ。 志藤さんにスッポン料理連れてってもらったって夏希に言わなかったよな・・」




しばしの沈黙。



そして



夏希はようやく



『ヤバイ!』



と気づいて、スーッとベッドをすり抜けて逃げようとした。





「おいっ!!!」



高宮もベッドから飛び起きた。



「なんかおれに隠してんな・???」



夏希の腕を掴んで怖い顔でそう言った。

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