第2話 Happy days(2)

月に1~2回って


何の『回数』??




・・って。



やっぱり『アレ』の回数なんだろうけど。



この『回数』について



どうコメントをすればよいのか・・



萌香は再び固まった。



「ね! おかしいですかね??? あたし! 普通の人はどんくらいとかよくわかんないんですけど!」



夏希はゴハンそっちのけで、萌香にその『ギモン』をぶつけた。



「ふ、普通って・・」



「隆ちゃんって。 なんてゆーか。 つきあってるときは、まあ・・そのたんび、とかそーゆー感じだったんですけど! 一緒に住むようになってから忙しいってこともあるかもしれないんですけど! あんま・・シなくなったってゆーか・・」




恥ずかしいことを



こんなに素直にギモンとしてぶつけてくるとは。



萌香のほうが赤面してしまった。



「早く帰って来た日とかでも! なんか11時ころになるとすぐ寝ちゃうんですよ! まだ32だってのにおかしくないですかあ???」



「おかしいって・・いうか。」



この場合。



何と答えればよいのか。



「で。 栗栖さんたちは週に何回とかですか??」



恥じらいが全くない夏希は



ズバリと萌香に切り込んできた。





「なっ・・」



真正面からそんなことを言われて



ちゃんと答える人がいるんだろうか・・



「やっぱ。 1日おきとかですか? 」



夏希はどんどんと深入りしてきた。



「や・・そんなことも・・ないような・・」



萌香はごまかすようにスーッと席を立ち、翔を抱っこしてベビーベッドに連れて行った。



「栗栖さんたちは~。 結婚したあとは、すぐに赤ちゃんがデキたし。 やっぱマメにシてないとダメですよねえ??」



夏希は寝室まで追いかけてきて萌香に食い下がった。



「かっ・・回数とかじゃなくて。 なんていうかタイミングってもんもあるやろし・・」



翔のオムツを取り替えながら、早くこの話題がそれてくれればいいのに・・



と思うばかりだった。



「え、じゃあ! いつとかすればデキますか? ほんっとあたしなんもわかんないんで、教えて下さい!」




ほんまに。



どこまでも真っ直ぐな子やなあ。



こんなに恥ずかしいことを・・




「そんなに。 子供が欲しいの?」



萌香は半ば諦め顔でそう言った。



夏希は満面の笑顔で



「ハイ! あたしも隆ちゃんの赤ちゃんが欲しい!ってほんとに思ってるんで!」



元気に言った。

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