第391話 かくりよとのはざま

 自分よりもはるかに、多くの実績を持つ人間。

 だが自分よりも大きな力を持っているとは限らない。

 自惚れるでもなく、月子は歌う。

 生涯の中でどれだけの割合を、音楽に費やしてきたか。

 そう計算するならば、自分の実績もたいしたものであるだろう。


 だいたいの人間は自分の人生の価値を、衰えるまで考えないのではないか。

 月子はそんなことを考えているようになった。

 俊のように貪欲な、暁のように本能的な、音楽に生きる人間は珍しい。

 自分はただ、人生を取り戻したかったのだ。

 苦しみばかりがあった10年間と、人並に生きるための三年間。

 その後にやってきた、この充実した日々。


 地下アイドルで数人に握手するだけでも、それなりに満足はしていたのだ。

 だが自尊心を本当に取り戻せたのは、月子の歌を求めた俊であった。

 月子の容姿や女性の部分には、あくまでも演出としてしか口を出さない。

 そもそも性欲自体があるのかとも思ったが、そこはちゃんとあったらしい。

 暁から聞いた限りでは、かなり成り行きであったようだが。


 夫や父としてよりも、自分の音楽について考える。 

 そもそも俊が母親から、あまり愛情を感じていなかった。

 今、月子はそういったことを、聞き取ることが出来ている。

 大きく意識していたはずの花音より、何より月子のことを考えている。

 そして別に、暁もそれに嫉妬をしたりはしない。


 あの二人はお互いを見ているのではなく、同じ方向を見ているのだ。

 ならばその横に立って、自分も同じものを見ればいい。

 ただ残された時間は短いと、誰よりも自分が分かっている。

「楓ちゃんと合わせると、月子の新しい面が感じられるな」

 俊はまだ未熟としながらも、新しいシンガー候補生のことを、色々と試して月子と合わせている。

(わたしがいなくなっても、ノイズはなくならないかもしれない)

 それを寂しいとは思わない。

 ノイズにはずっと残っていてほしい。

 むしろ新しいメインボーカルが入れば、それだけバンドとしても長続きするのではないか。


 楓の背景についても、色々と聞くことがあった。

 両親と姉との四人家族で、幼少期は体が弱かったこと。

 活発な姉は自分を背負って、近所を歩き回っていたのだとか。

 ただそんな姉が、風雅な趣味として弾いていたのが、沖縄や鹿児島で使われる楽器の三線。

 三味線の元となったとも言われるその楽器に合わせて、楓は歌っていたらしい。

 沖縄には台風がよく来る。

 そして海沿いに行っては、風に向かって歌っていたのだという。


 沖縄を出てきたのは、地元の小さな歌唱大会で、審査員をしていたレコード会社の役員の勧誘によるもの。

 それが二年前であり、高校ではこちらの進学に合わせて、東京に出てきた。

 たくさん歌ってお金持ちになって、両親に楽をさせてやりたい。

 子供の頃から入院が長く、たくさんの治療費がかかったという。

 両親はそのために働いて、姉が自分の面倒を見てくれた。

 そんな姉のためにも、という話である。


 ああ、いいな、と月子は思った。

(自分じゃなく、誰かのために歌えるんだ)

 月子が歌っていたのは、自分のためであった。

 もちろんどんどんと人気が出ると、歌をもっと届けたいと思うようになった。

 世界の中に自分の居場所がある。

 それを幸福と感じることが出来たのが月子だ。


 俊はノイズの人気が磐石になっても、特に変な贅沢などはしなかった。

 子供が出来たこともあるのかもしれないが、彼は常に音楽を最優先している。

 どこにそんな原動力があるのか、と尋ねたこともある。

 それに対して俊は、分からないと答えた。

 もちろん理由は、それこそいくらでもあったのだろう。

 だがそれ以上に、ひたすら音楽に執念を持っている。




 人は社会的な生物であり、文明を持つ生物である。

 文明というのは細かい定義は省くが、要するに歴史を持っている生物のことだろう。

 生物もまた世代を重ねることによって、進化や適者生存を行い、より生存権を広げようとする。

 しかし人類はその文明によって、人類のまま宇宙に到達した。


 音楽という文化は、文明の中で残っていくものだ。

 かつては楽譜として残ったものが、今では直接の歌や演奏として残る。

 人類が文明を失わない限りは、ノイズの音楽も残っていくだろう。

 俊はフィジカル音源として、CDも作るつもりでいる。

 ついでにLPも作ってしまおうか。 

 実際に音源を作る時は、一度LPにしてしまって、それをCDにするという手法がある。


 より元に近いほうを残したい。

 ならばアナログで残して、そこからデジタルにする。

 本来の音楽には、ノイズが入っているのだ。

 それがあるからこそ逆に、人間の奏でる音になる。

 ボーカロイドにはならない人間の歌になる。


 人間は生きていけば、どんどんと濁っていくのだ。

 その歪みの皺こそが、人の生きてきた年輪となる。

 月子の大きな苦悩の果てには、こういう結末が待っていた。

(けれどそれも悪くないはず)

 白雪は思い出す。

 最後のライブの翌日に、彼は死んだ。

 その死に顔はいつものように、どこか微笑んだように安らかであった。


 まだまだやれることはあったはずだ。

 到達する場所は、もっとずっと先であったはずだ。

 しかしそんなことは、多くの人間には当たり前のことなのだ。

 若さはあったが、病魔に侵された肉体でも、叫ぶように歌っていた。

 それなのにその歌には、常に優しさがあったのだ。


 月子の歌にも、同じような響きがある。

 白雪は自分も、やがてああやって歌うのかな、と考えてみる。

 だが自分は長く生きるために、無茶をするのはやめたのだ。

 せめて紫苑や紅旗が、もう少し強くなるまで。

 そんなことを言っていたら、いつまでも死ねないのかもしれないが。


 人間は生きたい存在なのだ。

 動物の中にも自殺する存在はあるが、明確な自我と意思をもって、死に至る存在は人間だけだ。

 つまり生きるということが、どういうことなのかを分かっている。

 まだ死んでいないだけ、というものとは違うのだ。

 生きるということを、生きているということを、痛烈に歌に乗せてくる。




 本当に余命宣告されている人間の歌なのか。

 多くの人間がそう思っていただろう。

 だが俊には少しずつ、月子の力が弱まるのを感じる。

 レコーディングが終われば、すぐに休んでもらう。

 病状は悪化していないはずだが、今の状態でもどんどんと、体は衰えていっているのだろう。

 だが集中することで、気力を使って歌っているのだ。


 感情が乗っている声は、あるいは歪んでいたりもする。

 月子の本来の声は、分厚くて高く、そして澄み通るようなものだ。

 だがここで出している声は歌になると、その心情をそのまま聴く者にぶつけてくる。

(そう、死を目前にしているからこそ、出せる声というものはある)

 白雪がそれを見るのは、これが二度目であった。

(でもこちらは……)

 多くの人間がノイズのために、月子のために集まっている。


 彼は穏やかな人であった。

 どこかナルシストめいた言動などをしても、不思議とそれで場が和むような、春の陽射しのような人であった。

 月子はそれに比べると、まさに誰かの力を反射して、輝いているように見えるものなのだろう。

 白雪もまた、月子には力を貸す。

 彼だったらそうしたであろうから。


 多くの人が入れ替わり訪問する俊の家。

 さすがにこれだけのビッグネームが出入りしていれば、マスコミも色々と気がつく。

 もちろんかつてのロックスターのように、乱交会場にしているなどという証拠はない。

 それに遠くから望遠カメラで見ているというのに、はっきりとこちらに気付いてくる人間もいる。

「先輩、この人は芸能人じゃないですよね?」

「ん? どこかで見たが……音楽業界の人間じゃなかったと思うな。社会部かな?」

 見ただけではっきりと分かる、お嬢様的なオーラと容姿。

 恵美理は小学生の頃から、大人びていた。

 そしてもう相当の年齢であるのだが、老けていく様子がない。


 そしてがっつりと誰もが知っている顔も出入りする。

「この人って……」

「上杉大臣だな」

「いったい何が起こってるんですか?」

「分からん……」

 陰謀の匂いとか、そういうものを感じさせるわけではない。

 むしろ普通に昼間から、乗り込んでいるのだ。

 ただ結局このネタは、お蔵入りになりそうな気もしてくる。


 ノイズが活動休止中であるのは、あくまでライブの話である。

 発信自体はネットによって、いくらでも配信出来ている。

 これで話題を集めておいて、また大きなステージでやるのか。

 あるいはこれだけ人を集めている企画なら、ドームを使うかもしれない。


 東京ドーム以外にも、四大ドーム公演。 

 どちらかというと話題作りの面が大きく、ノイズはそういうことは控えめなバンドだ。

 ただ以前に永劫回帰やMNRと一緒に、大きなイベントをドームで行ったことはある。

「取材の申し込みしても、阿部ちゃんのとこで止まるんだよなあ」

 ノイズメンバーの何人かは、それなりに出入りしている。

 しかし月子は完全に車での移動であり、俊は全く出てこない。


 現代でそんな、秘密にしてまで行うことがあるのか。

 よほど大きなイベントを、企画しているのなら分かるが。

 もちろん俊は秘密にしているのではなく、邪魔が入らないようにしていたら、結果的に秘密になっているのだ。

 さすがに国会議員や、全くジャンルの違う企業の役員などがやってくると、ある程度は驚いたが。




 食事はしているし、睡眠も電池が切れるようには取っている。

 ただどんどん体重が減っているだろうな、というのは顔色を見ていても分かっていた。 

 人間がここまでの無茶をするというのは、そうそう見られるものではない。

 そしてその無茶に、多くの人間が巻き込まれていく。

 まるで渦のような、あるいはブラックホールのような。

 飲み込むだけではないので、どちらでもないのだろう。


 俊の持っている人間としての力は、そんなに強いものではない。

 ただ月子の力と化学反応を起こして、ビッグバンを起こしかけている。

 そういう気配を感じることに優れているのは、まず花音である。

 音楽に愛された彼女は、今日もまた一室に詰められて、雑魚寝をしている。

 スターの待遇ではないが、彼女は充実していた。

 そもそも彼女が音楽をやっているのは、成功したいとかそういう理由ではない。

 やらずにはいられない、というのともまた違い、呼吸をするように音楽を奏でているのだ。


 病室の匂いが少しだけ似ている、月子の部屋。

 死が近づいているその部屋の、ベッドだけは月子のものである。

 その周囲にはマットを敷いて、布団を被ったディーヴァたちが数人。

 腹部が重いなと思いながら、月子はその部屋に戻ってくる。

 眠る花音を見つめる、その姿を見たのは何度目だろうか。


 影のようであるが、わずかに光っているようでもあった。

 生きている存在ではないな、と今の月子ならば分かる。

 だんだんとはっきりしてくる姿は、自分がそちらに近づいていくからだろう。

(貴女も、自分の娘を見たかったの?)

 記録によると花音は、母親の死体から取り出されたという。

 なので彼女の顔を、母親は見ていないはずなのだ。


 愛おしそうに彼女は、花音の姿を見つめる。

 そして月子に顔を向けては、そっと人差し指を唇に当てる。

 境界の狭間で、自分はまだ生きている。

 ただ魂に関しては、半分は違う場所に行っているのではないか。

 月子も気絶するように、ベッドに倒れこむ。


 朝になった雰囲気を感じて、目を覚ますことになる。

 ただ背骨を中心として、しっかりと起き上がることが出来ない。

 呼吸を整えていると、ノックをして白雪が入ってきた。

「俊君が呼んでるけど、大丈夫?」

 眠る花音の姿を、彼女は見守っている。

 だが起きている白雪の周囲にも、わずかな輝きがあるのだ。


 映像だけで知っているが、彼もまた彼女を守っているのか。

 その伝説は色々とあるが、残した逸話に比べると、白雪を守る雰囲気は優しい。

「手を、貸してもらえますか?」

「うん」

 白雪の手を通じて、彼の力が伝わってくる。

 27歳になるよりも前に、彼はこの世から失われてしまった。

 だがまだ、ここに存在し、今は白雪を通じて、月子に力を貸してくれている。


 死んだ両親の姿などは見えない。

 千歳の周囲にも、そんな雰囲気は感じない。

 俊の父親の姿もないのだから、ごく限られた存在なのだろう。

 これは幽霊なのか、それとも守護霊なのか、もちろん月子にも分かるものではない。




 人は死んでも、まだ完全に死んだわけではない。

 それは俊がよく言っていることだ。

 ただ彼の場合は、心霊現象などのオカルトを信じているわけではない。

 その人の生きた証が残っている限り、与えた影響が残っている限り、人の歴史の中では生きている、ということになるのだ。

 織田信長などもう、散々に遊ばれては女体化までしているではないか。

 そういう意味では彼は、まだ死んではいないと言える。


 月子に見えているこれはなんなのか。

 声が届くわけではないが、伝わってくるものはある。

 花音を見守る彼女は、月子が歌う時において、わずかな表情などで正否を教えてくれる。

 白雪を守る彼は、動けない月子の体を、ほんの少し動かしてくれる。


 幽霊なのだろうか。

 だがこの二人だけは、特別なのだろうか。

 病院に行っても、そんな姿などは見えない。

 また生きているのに、こういった空気を持っている人間もいる。

 しかし月子はほんの少しだけ、残りの人生に希望を持てる。


 死は全ての終りだと、主観的には思っていた。

 俊はそう言っていて、だからこそ自分が納得する人生を、送らなければいけないと主張する。

 人類の歴史に名前を刻むというのは、社会的な意味での跡を刻み付けるということ。

 人は死んで終わる。だからこそ強く生きなければいけない。

 だらだらと生きている人間を、肯定するような歌詞も書く俊だ。

 しかし本人の本当の主張は、そんな楽曲の演奏される音を聞けば、どういうものかははっきりと分かるだろう。


 否定的なことを言うからこそ、逆に肯定しているのが分かる。

 物語で言えば正義と悪、敵と味方の存在か。

 上げるためには一度下げる必要がある。

 高く飛び上がるためには、一度深く屈まなければいけない。

 主人公がとにかく、肯定されるばかりの作品があるという。

 俊はそういうものに対して、無視することで評価を下す。

 自分自身は失敗しないために、散々に手を打っておく。

 だからノイズの成長は、やや停滞気味な部分もあっても、基本的にはずっと続いていたのだ。


 自分が死んだら、本当にどうなるのだろう。

 ああやって誰かを、見守るような存在になるのだろうか。

 全ての人間が、そんな存在になるはずもない。

 もしもそうであるのなら、自分は両親に会いたい。

 そして祖母にも、もう一度会いたい。

 今ならばちゃんと、向き合って話すことが出来るであろうから。


 ただそこまで便利なものでもないのだろう。

 見えるし感じても、ずっとそうであるわけではない。

 だから普通の人間は、やはり死ねば終りであるのだろう。

 しかし魂のような存在は、確かにあるのかもしれない。

 そしてその魂は、果たしてどこに行くのだろうか。


 この世にとどまるものではないのだろう。

 天国や地獄があるのか、それとも別の世界があるのか。

 あるいは輪廻転生し、また別の命となるのか。

 そういう考えは仏教であると、俊と千歳が語り合っていたことがある。




 もう一度生まれ変わっても、自分は歌う存在になりたい。

 ただ自分を肯定するための手段だったはずだが、月子はそう思えるようになってきた。

 歌うということがどれだけ、世界を揺るがすことであるのか。

 過去の記録を見ていても、ある程度は感じることが出来る。

 しかし自分のライブステージでは、もっと大きな世界の広がりを感じる。


 音響などの面から、俊はアリーナなどでの演奏を好んでいた。

 だが月子はどうせなら、野天のフェスなどで歌いたかった。

 それも出来れば、太陽が没してからの時間。

 まさに月が輝く夜にこそ、声はどこまでも響いていく。


 ただ、それはもう叶わないだろう。

 今の自分の体力では、ステージでライブを行うことは不可能だ。

 二時間はおろか30分も、立っていることは出来ない。

 それにいつ、この火が消えてしまうかも分からない。

 予定が立てられないことには、大規模なライブなどは出来ないのだ。


 広い世界と、小さい世界がある。

 広い世界はまさに、この地球という世界であった。

 欧米やアジア各国、あちこちにノイズは演奏に行った。

 そしてどこでもおおよそ、歌はオーディエンスに届いた。

 言葉ではなく、歌ならば届く。

 それが音楽というものであるらしい。


 小さい世界は、まさにここだ。

 ノイズの音楽が生まれる場所は、ほんの初期を除けばずっとここである。

 今も月子が和音を抱く間、他のシンガーが曲に声を重ねている。

 花音の背中を抱くようなあの姿に、和音の視線が向けられている。

 まだこの世界に、働きかけることのない存在。

 だからこそ彼女にも、まだあれは見えているのだろうか。


 もっと歌いたい。

「ライブがしたいなあ」

「もうちょっと具合が良くなったらな」

 月子が叶えられないことを言って、俊はそう反応した。

 彼自身はもう、それを信じていないだろう。

 だからこそ後のことを何も考えず、ここまでのことをやってしまっている。


 ただ、言われていた三ヶ月は過ぎた。

 尽きかけていた月子の命には、どこからか誰かが足していってくれている。

 あるいは歌うこと自体が、命の力を生み出しているのか。

 それでもずっと、苦しい時間が多くなっているのだが。

(27CLUBには入りたくないな)

 あと二ヶ月生きれば、その資格を喪失する。

 おかしな集団と一緒にされたくはない。

 もし半年生きられれば、さらにもう少し生きられるかも、と医師も言っていたのだ。


 そうなれば、ライブも出来るのではないか。 

 そんな大きなハコでなくてもいい。それこそツーマンやスリーマンでもいいし、50人ぐらいでもいい。

 あるいは路上でやってしまっても、それでいいのではないか。

 自分は素顔を晒して、逆に他のメンバーが顔を隠せば、正体がバレないであろう。

 あと、一度だけでいい。

 ここで生み出した多くの楽曲を、自分のそのままの声で届けたい。

 それは月子の、最後の願いとなっていくのであった。

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