第246話 イメージの世界
俊はミステリーやサスペンスといった映画や小説も嫌いではない。
まだしもハリウッドの汚染されていないジャンルだと思うからだ。
日本とアメリカの作品を比べていれば、かつては洋画の方がずっと優れていたというジャンルは多い。
そんな俊でもスターウォーズは、7で止まってしまっていたりする。
でもローグ・ワンは面白かったと思うよ!
月子と暁は今回、結局淡路島と京都へ旅行した。
山形はまた方向が全く違うので、次の機会ということにしたのだ。
思えばこの二人は、俊を除けばもっとも付き合いが長くなる。
ただ年齢差もあるのだろうが、友人と言うよりは戦友とでも呼ぶべき感じがする。
千歳などは暁に甘えているところがあったりするのだが。
とりあえず俊は買ってきた原作を、全員に読んでもらうことにした。
まだそれほど長くも出ていないので、月子以外は時間もかかることはなかった。
「これをアニメ化するのって、スタジオが大変そうだな」
信吾はまだ連載中の作品を読んだ結果、そんな感想を抱いている。
「能力系バトルを根幹に、心理戦をやってるわけか。確かに面白かったな」
栄二としてもそういう感想であるらしい。
「ビャクがかっこいい!」
千歳は以前から知っていたので、こういう感想になってくる。
ちなみにビャクというのは主人公ではないが、人気投票で一位を取っているキャラだ。
まずは音楽の方向性を考えていかないといけない。
そのためには作品のイメージを、どう表現していくかが問題である。
「1クールだけがうちの担当なんだから、やっぱりこの時点ではスタイリッシュな曲でいいと思うよ」
本当にこういう時には、頼りになる千歳である。
もっともこの作品は、普通に高校生女子の間でも有名らしい。
月刊誌で連載されているそうで、既に数々の賞を受賞しているのだとか。
そういった表面的な情報は、いくらでも手に入る。
俊はこの作品に対する、評価などについてもおおよそまとめていた。
だがあまりそちらは気にせず、自分が読んだ時の感想を、そのまま歌詞の中に使う単語として記録している。
作品は2クールであるが、1クールが終了すればその後に、1クールのインターバルがある。
それから2クール目が始まるが、おそらくよほど悲惨なことにならない限りは、数年後に続編が作られていくだろう。
「もうちょっと早いペースで単行本が出てたら、すぐに終わるんじゃないか?」
「そのあたりは月刊誌だしねえ」
俊は業界の内部にまでは詳しくないが、この書き込みの量を見ていると週刊誌では無理だろうなと思う。
千歳もそれを理解しているらしい。
ノイズが担当するのはOPである。
「方向性としてはドゥームメタルが合うのかなあ」
暁はそう言いつつ、早くもギターの旋律を作り出している。
スピードを上げながらも、むしろ重く陰鬱なイメージになっている。
作品には暴力性もあるが、それよりもむしろ殺し合いの中でむき出しになる人間性、というのがテーマではないかと思うのだ。
確かにテーマとしては合っているし、スピード感は原作のバトル方面を考えてもおかしくはない。
「あとは電子音とかで、不協和音を上手く作ればいいんじゃないか?」
信吾はそんなことを言うが、そのあたりは全て俊の仕事になる。
ただこの仕事は、本当に良かったと思う。
課題がはっきりしているだけに、どういう曲を作ったらいいか、ある程度の方向性が最初から示されるからだ。
創造性は不自由な縛りから、脱却するために存在する。
これと似たような感じというか、上手くマッチするような曲はどういう作品に使われているだろう。
「サイコパスとかシュタゲとか進撃とか、どこか不穏な感じがする作風でいいと思う」
おいおい、そんな名曲揃いのアニソン群を挙げてくれるな。
「とりあえず今回、三味線の出番はなさそうだね」
「使うとしても、打ち込みで足りる程度かな」
三味線も上手く使えば、不穏な音を作り出せるものだ。
おおよその作品イメージは、共有されていると言っていいだろう。
「あたしはスクライドみたいな作品のOPも歌ってみたいなあ」
「やめて」
俊は思わず言ってしまうが、あれは本来男性ボーカルが歌うべきものであろう。
アニソンアルバムには収録し、千歳は上手く歌ってしまっていたが。
熱血は男のものばかりではない。
ややボーイッシュなところはある千歳だが、ああいう歌も歌えてしまうのだ。
月子にはさすがに、コーラス部分しか歌えないようなものだ。
もっともアレンジのしようによっては、可能になるのかもしれないが。
スピード感のある純正ヘヴィメタルか、不穏さを強調したドゥームメタルか、あるいはスピード感をあえて落としたグランジか。
「デモ曲をみっつほど作って、その中から選んでもらえばいいか」
すっかりスランプを忘れている俊であるが、やはり外部からの刺激というのが、創作のためには必要なのだ。
一応は今年中が締め切りの期限である。
だが年末にはノイズは、いくつかのイベントに出る予定をしている。
そのためこれは、かなり前倒ししてやっていく必要があるだろう。
リテイクのことも考えると、10月中には作ってしまおう。
一応会合の予定はあり、俊の他にも阿部などが同席する。
もっともスケジュール調整が仕事であり、曲の中身に口を出すつもりはない。
「監督とかプロデューサーと会うんだけど、一緒に来たいか?」
千歳が手を上げようとしたが、彼女は受験の準備がある。
本当に今のままで、合格するのか微妙ではないか、と俊は心配したりするのだ。
そもそもの話であるが、プロデューサーや監督は、どちらの方向を望んでいるのか。
それは月子と千歳、どちらのボーカルをメインで使うか、というものである。
作品イメージの陰鬱な点を強調するなら、むしろ月子の透明な歌声というのは、不気味に聞こえてくれるだろう。
序盤の謎解き要素などを考えれば、そういったOPを使ってしまってもいい。
「じゃあ、あたしが行こうか」
手を上げたのは暁である。
基本的に月子は、コミュ障なところが直ったわけではないので、話し合いにはそちらの方がいいのだろうか。
ノイズの楽曲の中でも、ギターリフやイントロ、そしてソロを作ってくるのはおおよそ暁だ。
アニメOPということで、90秒にまとめないといけない。
ギターソロの場面などは、その中に入れるのは難しい。
あとはイントロに激しく、いきなりギターの音を入れてくるなどの手段もある。
確かにその場で楽曲を作っていくのには、暁にアコギを持たせていけば、丁度いいかもしれない。
かつてのタイアップというのは、90年代に遡る。
この時代にも名曲が、アニメのOPやEDに使われなかったわけではない。
だが完全に作品に合わせたというわけではなく、全く合っていない楽曲などもあった。
曲自体は名曲であったりするので、プロデューサーが無能であったりしたのだろうか。
今は有名ミュージシャンを使っていても、おおよそはしっかりと原作に合ったものになっている。
アニメというものの価値が上がったのだ。
俊にとってさえ、ほぼ子供の頃から比べると、価値は上がっているように思える。
現在に比べればむしろ、アニソン声優全盛の時代であったとも言える。
しかし今はボカロ出身以外でも、多くのミュージシャンが日本アニメをリスペクトしている。
先駆者たちが切り開いてきてくれた道だ。
この道を今は歩いているが、やがて終わりが来るだろう。
そこで足踏みしとどまってしまうか、あるいは自分がさらに道を切り開いていくか。
音楽を続けていく限りは、俊は深く苦しむことになるだろう。
だが苦しみのない人生などというのは、全く深みのないものだ。
ストレスに弱いという現代人は、本当の生の喜びも知らないのではないか。
俊の場合は生きるのが苦しいと言うよりは、むしろあえて苦しみの中に入っている。
本当に求めるものは、その先にしかないとは分かっているのだ。
どれだけ険しくても、進むべき方角が分かっているというだけで、充分に楽な道だ。
大半の人間は、己の人生に真の価値を見つけられず、身の程を知った歯車になる。
もちろん歯車というのは、なければ困るものである。
だが代えの利く物ではあるのだ。
唯一無二の存在に、なってしまうことを望んでしまった。
その道は舗装はされておらず、自動で進めるというものでもない。
ある程度の地図や説明はあっても、それが正しいかも分からない。
創造性の分野に含まれるのは、そういった人生であるのだ。
煌びやかに見えるかもしれないが、その下には死体の山が築かれている。
それでも進み続け、上り続けてきたのだ。
アニメタイアップは二度目となる。
霹靂の刻の場合も含めれば三度目であるが、あれは向こうから使いたいと言って来たものだ。
そして星姫様の場合は、向こうからの依頼で作ったものではない。
だが今回の場合は、星姫様のOP曲を聴いて、その解像度の高さから、プロデューサーと監督などが話し合って、仕事として依頼してきたのだ。
これは光栄なことである。
俊は暁と共に、制作会社を訪れた。
ここでプロデューサーと共に、アニメーションスタッフの中でも、監督と音響監督と共に、楽曲の内容について話し合うわけだ。
スタジオではなく、ミーティングなども行える部屋に通される。
今日もやはり暁は、ハードケースにギターを入れて持ってきている。
またアンプも携帯可能なものを持ってきていた。
音源自体はいくつか既に、パターンを持ってきている。
だがその場である程度は、変えてしまえるなら変えてしまってもいい。
まずは名刺交換から始まるが、暁はこういうものを持っていない。
まだ高校生であるというのもあるが、ギターが名刺代わりのようなものである。
「原作の先生は、同席しないんですか?」
「筆が遅くて忙しい人ですからね。ただサンプルは何曲か聞いてもらって、ノイズさんにお願いしようとは話し合いました」
「恐縮です」
星姫様の場合、あれは間違いなく原作者の意志が反映されていなかった。
ただしOPだけは素晴らしく、むしろ本編ですらあるとも言われたのだ。
OPだけとは言わないが、むしろMVが本編と言われる作品は他にもある。
どれとは言わないが、間違いなくあるのだ。
原作者との対話がしっかりされているなら、問題にはならないであろう。
本来なら星姫様も、違うラインで作られるはずではあったのだが。
「とりあえずどういう曲調を求めるか、こちらはこちらなりに原作を読んで、デモを三曲ほど作ってみたんですが」
俊の愛用のノートPCは、あちこちに持っていかれて細かい傷が付いてきている。
それだけ作成に酷使されているのだが、道具としては大切に使っている。
三曲というのは、あくまでも作曲の段階である。
歌詞については作品のテーマから、要望があるのかもしれない。
俊が作ってきたのは、まずは疾走感にあふれるメタル系列。
これまたスピードはあるが、どこか不安を感じさせるドゥームメタル。
そしてスピードをあえて落としたが、世界観には合っているグランジ。
どれも作品の雰囲気の、一面はしっかりと捉えているものである。
聞いた三人は、難しい顔をしている。
「もちろんもっとスタイリッシュにスピードを増やしてもいいですし、1クール目ならあえてキャッチーなポップスにでも作りますけど」
このあたりはやはり、俊の器用さを感じさせる。
ちなみに徳島に似たような依頼があった場合は、一曲だけを送ってきて、これでダメならちょっと作れないです、などということになる。
ただその曲は、そのまま採用された。もちろん微調整はさすがにされたが。
俊の作った曲に関しては、正直なところどれも良かった。
スタイリッシュな面を重視してヘヴィメタル路線で行くか、作品のテーマを考えてドゥームメタルで行くか、それとも徹底してダウナーにグランジで行くか。
確かにどれも、原作を理解している。
だが重要なのは、これが最初の1クールで、おそらくはこれから先も続いていくということなのだ。
「やはりまずは、スピード感がある曲がいいな」
「それに話が陰鬱になっていくのは、2クール目以降であるし」
そうなるとヘヴィメタ路線でいいということなのか。
現在では多くの人気原作付きアニメが、クールごとに作られている場合が多い。
まずは1クール目は、とにかくキャッチーである必要がある。
もちろん原作の雰囲気を、壊すなどというのは絶対にありえない。
その上で俊に見せられたのは、脚本と絵コンテである。
「基本的に原作の台詞は削らないし、展開も変えないんだが、アニメは音楽があるしね」
その場面は動きがあれば、台詞がなくても伝わる、というシーンはあるのだ。
ヘヴィメタ路線でいいが、途中で少し緩急をつけたい。
そこから一気にサビに持っていくのだ。
OPに使うアニメーションに関して、おおよその脚本は出来ている。
なのでそれに合うように、どの時間にどの展開が、ということも考えないといけない。
基本的にはスタイリッシュなスピード感があるものでいいが、途中でやはり一度は緩めないといけない。
なるほど、と俊はPCを操作する。
およそ一分ほどの作業の後に、要望どおりに変化した曲が出来てきた。
「ただこのままだと、90秒にならないんで、また調整はしますけど」
「うん、イメージとしてはこれでいいと思う」
暁は暁でギターを取り出し、コード進行を考えたりしている。
基本的に曲の頭と、サビ以外はあまりギターを目立たせない。
OPとして必要なのは90秒である。
だが実際に楽曲とするには、その倍以上の時間が必要となる。
また曲だけを作っても、歌詞がテーマに添っていなければいけない。
あとは大事なのは、メインのボーカルをどちらにするかだ。
「曲自体はテンポを速くしても、歌のメロディはもうちょっと聴かせるものにしてほしいかな」
そういう注文を受けたなら、やってしまうのが俊である。
「ルナさんの声で、雰囲気を出してほしいんだよね」
やはり千歳の方であると、バンドとしてのカラーが強くなってしまうか。
コーラスの部分をある程度入れたり、ハーモニーを入れたりと、そのあたりは任せてもらおう。
そこまで曲が決まっているなら、あとは歌詞の問題だ。
「作品のテーマとしては、人間模様にあると思うんですけど、序盤はヒロインに引き込まれるわけじゃないですか」
破滅願望が少しある主人公が、ヒロインに魅入られてしまう、というのが物語の始まりだ。
そしてこのヒロインの底知れなさというのが、まずは読者を引きずりこんだ。
「彼女を追いかけていくような、そんなフレーズがいりますかね?」
「その点に関しては原作の先生から、ヒロインに対するイメージを色々と聞いてます」
個性的なキャラが多い中、主人公は当初むしろ、没個性であると言える。
殺し合いをしていく中で、その芯にある残虐性が、ヒロインに相応しいものになっていく。
ただ一番人気のキャラは、主人公と共闘関係にあるキャラで、当初は彼が主人公にゲームのシステムを教えていったりする。
ゲームにおける残虐性は、彼とヒロインが最初は担当している。
より残虐であり、人間性を排していくほど、強くなるというこの物語。
バトルをするキャラはどれも例外なく、どこかぶっ飛んでいるのだ。
「1クールだと主人公の覚悟が決まって、家族が殺されるあたりで終わるんですね」
「そうそう、中ボス戦が終わって、いよいよ引き返せないってなったところ」
しかし読めば読むほど、主人公が最後には死ぬのではないか、と俊は思ったものだ。
デビルマンの系譜につながるような、そんな印象を抱くのだ。
俊はこの作品を読んで、登場人物の多くに共感出来るところがあった。
喪失感と、それを埋めるための何かを、多くのキャラが欲しているからだ。
何かを失っているからこそ、あるいは日常に満足できないからこそ、欲望は肥大化する。
そういったものを引き出すのが、ヒロインの魔女であるのだ。
魔女と言うのに相応しく、妖艶でありながもどこか妙に人間臭くもある。
ただ美しいだけではなく、ただ恐ろしいだけではなく、どこか一歩踏み込んでしまいそうな気配。
それが主人公を、非日常の世界へと連れ出してしまうのだ。
主人公たちの使うサイキックに関しても、それぞれ魔法とは呼ばれている。
一つの異能力であり、それはその人間性に深く関連している。
俊としては楽曲を作るにおいて、自分自身に深く潜っていくことがある。
この超能力と言うか魔法と呼ばれるものは、そういう己の醜さと、どれだけ向かい合ったかで強くなるものなのだ。
創作というのには、全てそういう面がある。
自分をどれだけ削って、作品の中に入れるか、というものだ。
音楽の場合は歌詞になど、そういう面が盛り込まれる。
自分を出していない音楽には、薄っぺらいものしかない。
俊はある程度、手先だけで今日は作ってしまえる。
だが徳島の作品などを見てみると、魂を削って作っているのだな、と感じるのだ。
作品のテーマとなるのは、渇望と絶望。
日常から非日常への遷移に、いずれは世界全体が破滅に導かれるのでは、と思わせるものがある。
まだ作品はおそらく、中盤に入ったあたりであるのだろう。
ただ俊が気になったのは、このタイミングでアニメを作ってしまうと、原作のストックをまた2クール分作るまでには、かなりの連載が必要ではないのかということだ。
そのあたりはちょっと、原作者と会えたなら聞いてみたいことではあった。
もちろんネタバレなどではなく、物語のどの段階なのか、というぐらいのものである。
この数年で完結した、記録的なマンガ作品となると、やはり鬼滅の刃であろうか。
あれは本当に変な路線変更もなく、一つの道を進んで終わったという印象がある。
逆に二転三転しながらも、壮絶に終わった作品もある。
また現在進行形で、とんでもなく売れている作品もある。
俊はそういった作品の中では、鬼滅の刃は下手な仕掛けなどは作らず、完全に魂で描ききった作品なのでは、と思う。
もちろん後から読んで、とんでもない伏線に気づかされた、多くの作品群も偉大だ。
俊は基本的に、作品については誉める。
駄作はそもそも口にしないのだ。
そんな駄作を見ている暇があれば、名作や良作はいくらでも存在するから、そちらを見たほうがいい。
コンテンツが過剰な時代だからこそ、時間は有用なのである。
おおよそここからは、作品のテーマについて話し合うことになった。
だが序盤においてはまだ、そこまで深く潜っていくことはない。
頭脳戦と心理戦、結局は信念の強い者が勝つ。
そんなバトルがあったりして、それが受ける要因になっていく。
もっともその信念というのが、精神の異常さにつながっていくので、人間は人間をやめるほど、強くなるということなのだろうか。
そういった原作について語り合う、充実した時間になったりした。
あとは俊は、作曲のきっかけなども聞かれた。
そのように普段から、曲を作っているかというものだ。
主題歌はもちろんテーマに添っているべきであるが、作中音楽は完全に、作品を活かすものである。
俊のようなコンポーザーは、そういうことが可能なのか、と問われたりもした。
「一つの作品のために、日常シーンの音楽まで作るとか、ちょっと難しいですね」
あくまでも添え物として音楽を作るのは、俊には難しいことなのだ。
ただ適当に作った音楽を、そうやって使われることはありえるが。
「あと、クールのクライマックスに、OP曲を使うかもしれないけど」
「すると割と全体、曲調は変えない方がいいんですかね?」
「使うかどうかは決めてないから、まず楽曲としての完成度を高めてほしいかな」
それが確かに正道であろう。
色々と刺激は与えられた。
また暁も色々と、リフを作っていた。
作中音楽を作るなどは、むしろ暁の方が得意ではないのだろうか。
インスト音楽とはまた、サウンドトラックの音楽とは、全く別のものだろうが。
〆切りは一応12月だが、10月中には作ってしまおう。
それぐらいの気合を入れて、俊はこの仕事に挑むことになった。
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