ノイジーガール ～ちょっとそこの地下アイドルさん適性間違っていませんか？～

第230話 登場人物紹介 及びバンドなどの紹介（物語開始よりほぼ二年が経過）

　・ノイズメンバー

　・ノイズ関係者・家族・血族

　・ノイズ関係者・仕事関係・友人関係

　・他バンド、レコード会社の人間

　・その他登場人物

　・登場するバンド・事務所・レコード会社など

　・主人公の親世代の出来事の時系列

　・ノイズメンバー

　渡辺俊（ボカロP・サリエリ、サーフェス、こしあんPの三つの名前を使い分ける）

　登場時２１歳大学三年生。

　都内の音大に通っており、ボカロPとしてそこそこの知名度がある。

　かつてはバンドを組んでもいたが、音楽性の違い（）により離脱。偶然見た地下アイドルグループから月子（アイドル名はミキ）を発見する。

　ポップロックバンド・ノイズのリーダーであり主な曲を作曲し、ほぼ全ての作詞も担当している。

　父親はかつて日本の音楽シーンを席巻した東条高志だが、事故にも自殺にも見える形で死亡している。

　母は声楽家として世界中を移動しており、滅多に日本には戻ってこない。

　基本的にはボンボンであるが、父の破滅も見ているため、単純な甘さなどは持っていない。

　久遠寺月子（アイドル名ミキ・ノイズとしてはルナ）

　初登場時１８歳（行っていたら大学一年生）ボーカル及び三味線担当。

　幼少期に事故に遭い、両親は死亡し自身のみ生き残る。

　山形の祖母に育てられたが、障害があるため中学までは不遇な人生を送っていた。

　祖母の死後には京都の叔母に保護され、読解障害（ディスレクシア）と相貌失認が明らかになる。

　サポートを受けて高校を卒業後上京、地下アイドルグループ・メイプルカラーの一員として活動する。

　民謡で鍛えられた声に俊が惚れ込みユニットのボーカルとして勧誘。メイプルカラー解散後は俊の家に寄宿している。

　ボーカリストとしてのえげつない素質に加え、段々と作曲の才能までもが開花しつつある。

　安藤・アシュリー・暁（ノイズとしてはアッシュ）

　初登場時１５歳高校一年生。リードギター担当。

　俊の父とは暁の父保がマジックアワーというバンドで同じメンバーであった。

　左利きで黄色いギブソンのレスポール・スペシャル・TVイエローがトレードマーク。

　ノってくると脱いでくるというロックな少女だが、基本的に友達がいないぼっちである。

　６０年代から９０年代前半の洋楽を愛する、おそらく一番ノイズの中では天才に見えるメンバー。

　本人も忘れているが、小さい頃には俊をお兄ちゃんと呼んでいた妹属性の持ち主。

　離婚した母はフランス系カナダ人で、父親の違う弟が二人いるらしい。

　森脇信吾

　初登場時２２歳（行っていたら大学四年生）

　メジャーデビューが確定していたバンドアトミック・ハートの元ギター担当。

　旧所属バンドの限界に気づき、ノイズに加入する。その後は本来のパートであるベースを担当することとなる。

　仙台出身で、後に月子と一緒に俊の家に寄宿することとなる。

　女癖が悪いが、上手く弁えているところがあり、他のバンドのヘルプなどでも活動をしていた。

　なお女性の好みは基本的に年上ばかりである。

　仙台に父と兄と妹がいて、母は亡くなっている。

　西園栄二

　初登場時２８歳。

　ノイズの中ではドラム担当。

　GDレコード傘下で活動するスタジオミュージシャン。

　元はジャックナイフというバンドでドラムを叩いていたが、付き合っていた彼女の妊娠を機にバンドを脱退してサラリーマンミュージシャンとなる。

　ノイズの可能性に魅せられて、再びバンドマンとしての活動を開始。

　バンドとしての経験、またスタジオミュージシャンとしての経験で、暴走しそうなメンバーのリズムをキープする縁の下の力持ち。

　妻子持ち。埼玉出身。

　香坂千歳（ちー。ノイズとしてはトワ）

　初登場時１５歳高校一年生。ギター/ボーカル担当。

　高校入学直前に、目の前で両親を失うという経験をした、悲劇的な経歴の持ち主。

　現在は叔母に養育されており、高校からギターを始めた。

　アイドル願望があった母の影響で、子供の頃から自然と歌を歌っていた。

　その素質はバンドボーカルとしてはぴったりで、ノイズの最後のピースとなる。

　ミーハーで父の影響からサブカルも好きな、ノイズの中では一番感性が一般人に近いメンバー。

　・ノイズ関係者・家族・血族

　東条高志

　俊の父。故人。

　伝説的バンド・マジックアワーでシンセサイザーを担当。

　リーダーであるボーカルの死後に解散したが、そのコンポーザーとしての能力を活かして一時代を築く。

　しかしこれまた伝説的なコンポーザーの出現により、その影響力は衰退。

　一度上げた生活レベルを落とすことも出来ず、また巨額の詐欺にも遭い、死亡時には多額の借金が残っていた。

　彩（本名彩香）

　俊の異母姉。三歳年上。

　母親はマジックアワーのグルーピーで、俊の父親もしばらくはその存在を知らなかった。

　現在の日本のソロ女性シンガーとしてはトップとも言われる。

　出生の経緯やその後の人生から、かなり人格や価値観の歪んでいる人間でもある。

　田川涼

　俊の異母弟。四歳年下。

　父の浮気によって誕生した弟で、後の両親の離婚の原因となった。　

　ただタイミングのいい離婚であったため、俊の母は慰謝料や養育費を分与されて、父の破滅には付き合うこともなかった。

　俊と違って負の遺産ばかりを残されたため、父も俊のこともかなりの確執がある。

　セクシャルマシンガンズのギタリスト。

　久遠寺槙子（PN久遠寺優）

　月子の叔母で、トランスジェンダーの気質を持つ同性愛よりの両性愛者。京都在住の作家。

　自分に関する倫理的な部分では、かなりのいい加減さを持つが、月子の障害に気づいて適した教育を受けさせた。

　遠い関西から月子のことは応援している。

　安藤保

　暁の父親であり、元マジックアワーのギタリスト。

　スタジオミュージシャンで、バックミュージシャンもやっている。

　暁の一応は師匠でもあるが、ミュージシャンとしてはかなり保守的でもある。

　西園舞子

　栄二の妻。姉さん女房。

　音楽雑誌ザ・ソリッドの編集者でもある。

　西園陽毬

　栄二の娘。

　高岡文子（PN高岡文乃）

　千歳の叔母である小説家。

　千歳の母と姉妹関係であり、そこそこ確執があったが、千歳に含むことはない。

　・ノイズ周辺の人物

　岡町周

　元マジックアワーのベーシスト。

　俊の通う大学の講師。よき理解者でもある。

　阿部香澄

　GDレコードの傘下大手レーベルABENOの一族の人間で、ノイズのためにインディーズ事務所を設立。

　そのプロデュースやマネジメントを行う胃が痛い人。

　柴田佳代

　離島出身のイラストレーターでデザイナー。俊の家に寄宿する。

　ノイズのグッズなどのデザインもしたことがある。

　朝倉久義

　俊の大学の級友。元バンドメンバー。

　リザードキングというバンドのギタリスト。

　三橋京子

　暁と千歳の通う高校の軽音部の一つ上の先輩。

　マルチプレイヤーであるが本職には及ばない。

　千歳をライブハウスに連れて来た人間。

　向井

　月子の所属していた地下アイドルグループ、メイプルカラーを運営していた資産家。

　ルリ・アンナ・カナエ・ノンノ

　メイプルカラーの元メンバー。

　斉木

　メジャーレコード会社GDレコードのA&R。

　鈴本

　インディーズレーベル、シェヘラザードの人間。

　袴田

　イベント会社メタルナックルの人間。

　藤枝

　アニメーション制作会社MAXIMUMの社長。

　ノイズの二曲目のMVのアニメーションを担当する。

　愛理

　千歳の中学からの親友で同性の恋人がいる。

　佐藤恵美理

　千歳のボーカルレッスンの教師。花音の師匠でもあり、玲の母親でもある。

　・他バンド

　マジックアワー（元ALEXレコード所属）

　俊の父たちがいた伝説のバンド。リーダーであるボーカルの事故死により解散。

　ミュージカル・パイレーツ

　長く人気を誇る偉大なるマンネリバンド。マジックアワーより活動開始は古い。

　永劫回帰（ALEXレコード所属）

　現在最も人気のあるバンド。リーダーはドラムのゴート。四人組。

　ミッドナイトレクイエム（MNR)（サミー・レコード所属）

　今一番勢いのあるスリーピースバンド。リーダーはベースボーカルの白雪（本名雪子）、メンバーはギターでサブボーカルの紫苑とドラマーの紅旗。

　ブラックマンタ

　ボーカルのみ女子で、他の演奏は男子という形式の人気バンド。

　セクシャルマシンガンズ

　名古屋のバンドで俊の異母弟涼がギターとして所属

　クリムゾンローズ

　スリーピースのガールズバンド。メンバーはリーダーが新城佳奈、メンバーはユカ、マツリ。堂本という女性プロデューサーがついている。

　アトミック・ハート

　信吾が元所属していたメジャーバンド。

　ジャックナイフ

　栄二が元所属していたメジャーバンド。

　ザ・ビジョン

　若手バンドでフェスのヘッドライナーを務める実力バンド。

　ミステリアスピンク

　キレイ系と可愛い系の二人組女性ユニット。らせんPこと徳島純一がコンポーザー兼エンジニアとして携わる。

　メンバーは可愛い系のホリィ（堀井美頓）とキレイ系のミスティ（浅賀澄）

　メイドマフィア

　五人組のかっこいい系アイドル。

　オトメゴト

　七人組の正統派アイドル。

　GEAR

　徳島の認める新人バンド。福岡を拠点とする男性四人

　ピットサイクル

　ワンリミット

　名前だけ登場の人気バンド。

　竜道（ドラゴンロード）

　大阪を基盤とするインディーズバンド。

　中心人物は前田と天川。

　フラワーフェスタ（ALEXレコード所属）

　花音を中心とした新進気鋭のガールズバンド。

　ただ現在はその活動の方向性を模索中。全員がある程度のマルチプレイヤーでボーカルも兼ねる。

　全員が複数の人種の血が混じっているのが特徴。

　花音　実質的な中心人物。天才の忘れ形見にして、天才の声を持つ最強ボーカルにして最強ピアニスト。ドイツ人の血が混じっている。

　玲　花音とはほぼ姉妹のような関係。一応はFFのリーダーである。イギリス人の血が混じっている。

　ジャンヌ　アメリカの歌姫ケイトリー・コートナーの娘。血統的には日本とスイスのハーフ。

　エイミー　アメリカ出身で唯一日本人の血を引いていない。黒人とネイティブアメリカンとアジア系のミックス。

　・他登場人物

　針巣庄治

　ALEXレコードの社長。俊の父たちとは戦友関係であった。

　ケイトリー・コートナー

　通称KC。アメリカの大人気歌姫。ジャンヌの母親。

　オリバー・ウィンフィールド

　アメリカのアニメーション制作会社社長で自身もアニメーター。

　TOKIWA（トキワ）

　ボカロP出身の超売れっ子コンポーザー。

　多くの歌い手に楽曲を提供している。

　伊藤伊里野（II、ツーアイ、IriyaIt）

　故人。花音の母親で、伝説的なアーティスト。

　クラシック畑出身で、幼少期に欧米のジュニアコンテストを制覇し、多くの同年代の人間に挫折を植え付けた。

　十代前半のうちにポップスに方針を転向。そして一気にシンガーソングライターとして頂点に君臨する。

　直後に肺の感染症でまともに歌えなくなるが、コンポーザーとしてまた覇権を握ることになる。

　欧米だけではなく日本の音楽シーンまで一変させてしまった天才だが、２７歳の時にニューヨークで撃たれて死亡。

　その犯人は直後に正当防衛で殺害されたため、未だにこの死には謎が残されている。

　・作中の親世代の時系列の参考

　１　マジックアワー全盛時代。ボーカルのリーダーの事故死により終焉。

　２　TT時代。俊の父、東条高志がプロデュースするミュージシャンが邦楽シーンを席巻。

　３　天才の時代　アメリカから渡ってきた天才コンポーザーにより、邦楽のシーンが完全に塗り替えられる。

　４　天災の後の時代　コンポーザーのアメリカ帰国とその死により音楽シーンに空白が出来る。

　５　空白の時代　新しいバンドの勃興期。大きなムーブメントの起こる前。

　６　現代。ボカロPと新たなバンドやコンポーザーの時代。