第217話 アニソンタイアップ
武道館が決定してから、ノイズは相当に忙しくなっている。
そんな中で一番、平凡に近い距離にいる人間。
千歳がそうであるのだが、考えてみれば叔母は小説家などをやっているし、悲劇的な人生を送ってもいる。
だが中学生の頃までは、本当に普通であったのだ。
しかし今は練習をして、取材を受けて、ライブをして、学校に通う。
自分が変わってしまったのは、あの事故の瞬間であったと思う。
その変化を実感していったのは、ノイズに参加してからだろうか。
歌う千歳を、三島がライブハウスに引きずり出した。
そしてそこで、新しい世界が彼女を迎えたのだ。
今では学校で、千歳の名前を知らない生徒はいないのではないか。
さすがに大げさではあるが、ほとんどの人間に知られている。
武道館でコンサートをするとなると、むしろ教師の年配世代が反応したりもした。
千歳としては自分が、そのステージに立ってもいいのか、心配になっているのだが。
最近は友人が増えた。
千歳が気取らないところから、普通にファンが友人化している。
それでも下級生には、やはり一歩遠い存在であるらしい。
オリエンテーションの部活紹介では、バックバンドを他の部員に頼みながら、ギターを弾いて歌ったものだが。
そして改めて、ノイズというバンドのレベルの高さに気づく。
自分は芸能人になっている。
そういう実感が、ようやく湧いてきたと言っていいだろうか。
「遅いって」
親友の愛理は、そんなことを言ってくる。
確かに武道館に一万人を集められる人間は、一般人ではないであろう。
武道館を目指してバンドを始める、という人間は多いらしい。
だが千歳はそこまで、武道館を特別とは思っていない。
そもそもフェスでは二万人以上の前で演奏をしたのだ。
もちろんフェスは、他に目当てがいた客が、ついでに見に来たというパターンがある。
そう考えると武道館は、チケット代も高いし二時間も楽しませなければいけない。
「愛理は将来のこととか考える?」
「そりゃあね。何か手に職になる、資格を取りたいとは思っているけど」
だが三年生のこの時点でも、まだ漠然とはしている。
女子のクセに理系を選んでいるのは、ちょっと珍しいのであろうが。
千歳の将来は、どこまで到達するのかなど分からない。
同じく一般的ではない職業の叔母と話したこともあるが、小説家である彼女は自分の中の思考を、アウトプットしてしまえばそれで終わる。
音楽のようなライブ感はないのだ。
淡々と自分のペースで進む読書というものを、彼女は愛している。
もちろん小説が、変に高尚だなどと思っているわけでもない。
ボブ・ディランはノーベル文学賞に選ばれたではないか。
千歳は大学進学を考えている。
一般受験ではなく、推薦入学の類だ。
OA入試があった頃は、千歳のような人間は、それだけで合格になる大学も多かったものだ。
実際に俊の後輩になる予定の千歳は、ある程度の学力を保った上で、面接や小論文を加え、大学に進学するつもりだ。
千歳の地頭はそれほど悪くないつもりだが、どうにもここのところ音楽に力を注ぎすぎた。
それでもテストではどうにか、平均ぐらいは取れている。
音楽をやるためには、音楽だけをやっていてもダメである。
不思議な話のように聞こえるかもしれないが、千歳にはなんとなく分かっている。
俊の作る歌詞のセンスなどは、明らかに文学や哲学、心理学的な要素がある。
わざわざそれを説明した上で、もっと簡単な言葉で歌っているのだ。
人間は生きていれば、よほど怠惰でもない限りは、なんらかの学びを得ている。
そんな人間性そのものを出していくのが、俊の音楽論であるらしい。
ただ本人は、そういう音楽論を語るのは、あまり好きではないらしいが。
いやいや、信吾や栄二と語っているあれは、音楽論でなければなんなのだ。
ただ暁の場合は、本当にハードロックを中心に、音楽だけで生きてきたような感じはする。
月子も含め、ノイズの女性陣は生きるのに不器用なのか。
千歳としては、自分はそんなことはないと思っていたが、環境が苦しいものだなと思う時はある。
不運ではあるし不幸な面もあるが、不遇ではない。
両親とあんな形で死に別れてしまったものの、叔母や祖母などは千歳を守ってくれる。
今ではバンドリーダーとして俊が相談に乗ってくれるし、事務所の阿部が社会人としては強い。
友人たちは有名になる前から、それなりにいる。
大きな不幸はあったが、常人ではありえない経験をしている。
自分という人間を本当には知らなくても、勝手にファンだと言ってくる人間がいる。
音楽活動について、教師との話し合いの場を設けた時は、ちょっとややこしかった。
ただ叔母の文乃も、高校時代に作った演劇部の脚本を元に、文筆活動に入っていったという。
昔に比べれば、一般の学校に通いながらも芸能活動というのは、随分と許容されるようになったものだ、と阿部などは言っている。
音楽をやっていて、ライブもやっていて、フェスにも出ていながら、千歳はいまだに自分が芸能人だという意識が薄い。
特に事務所に入るまでは、趣味の領域であると思っていた。
それにようやく他からも聞こえてくるのだが、ノイズは露出の仕方がかなり特殊なのだ。
インディーズとメジャーの違いなども、所属してから初めて知った。
金を具体的に、サラリーマンよりも稼げるようになったあたりからだろうか。
あるいはテレビに出た時か。
武道館が決まって、取材が多くなってきてからは、さすがに音楽をやっているというより、芸能界に入っているのだと思うようになった。
それにもうすぐ、始まるアニメのOPで、世界中で聴けるようになる。
今でも普通にネットのMVは流れているし、霹靂の刻はアメリカでも話題になっているそうな。
もうこの流れは止まらないし、止める必要もないだろう。
だが少し、立ち止まりたくなる時もある。
「あ~、少しだけ、分かる気がするよ」
そう言ってくれるのは、中学時代からの親友である愛理だ。
「あたしも女の子と付き合うって、本当にいいのかって考えたからなあ」
なるほど、と千歳も頷くことがある。
愛理がお嬢様学校の女の子と、同性同士で付き合っていることは、千歳しか知らない。
千歳の両親の事故を、結果的に広めてしまった愛理の、贖罪のような懺悔とでも思う。
千歳は不思議なほど、同性愛というものに嫌悪感を抱かなかった。
むしろ同性であっても、ちゃんと恋愛をしていることを羨ましく思ったものだ。
おそらくアメリカの現代の同性愛事情などを、俊が馬鹿らしく話していたこともあるからだろう。
フレディ・マーキュリーは同性愛よりの両性愛者であったという、QUEENの影響は楽曲だけではなく、他のところにも大きい。
最近のアメリカの芸能界や音楽業界は、なんだかそれがファッションであるかのように、平気で同性愛者発言などをする。
今はむしろそれに対する差別が問題だ、と逆差別化しているような気もする。
俊などは自分が、完全な異性愛者ではあるが、かなり癖が歪んでしまったために、そういうものを冷めた目で見ている。
同性愛はともかく、昔のロックスターの乱交パーティーなどは、いくらでも話が残っていることだ。
昔はロックスターというのは、とにかく破天荒でなければいけなくて、いまだにそういうミュージシャンはいる。
音楽をやっていなかったら許されない、という類の人間だ。
マイケル・ジャクソンなどはその無罪の可能性が、100%に限りなく近いというか、法律の趣旨からすれば100%無罪であるのに、ずっと小児性愛の疑いで騒がれている。
それは生前だけではなく、死後の今も同じである。
さすがに現在では、マスコミ以外の情報源が発達したため、調べれば彼の無罪は明らかだと分かるが、問題の起こった当初は本当に、マイケルのスキャンダルだと騒がれたものだ。
有名税とでも言うのだろうが、あまりにもひどい話である。
芸能人というのは、そういったひどい扱いを受けることがあるのだ。
千歳はそのあたり、メンタルは一般人に近い。
「ちーは変わらないでいてほしいね」
「愛理は変わらないでいてくれるね」
千歳はもう事実上、普通の学校においてはスターなのだ。
そんな中で愛理を中心に、昔からの友人の態度が変わらないのは、とてもありがたいと思える。
これが大学に行けば、むしろ音大ならそういった人間が周囲に多いので、かえって目立たなくなるのかもしれない。
俊の通っていた大学には、既にプロデビューしている人間が、それなりにいたのだ。
武道館にまで行っているのは、さすがに同年代ではいなかったようだが。
暁のように高校を、通信制に編入してしまう思い切りの良さは、千歳にはない。
それは結局、自分の中の平凡さが、どこか戸惑っているところにあるのだろう。
「愛理もそろそろ進路とか決めた?」
「医療系の資格が取れる大学には行こうと思ってるけど」
「あ、恋人に合わせて?」
「ないとは言わないけど、手に職付けたいじゃん」
そのあたり千歳としては、大学でしっかりと、俊の望むような方向に成長するべきなのか。
「女同士だとさ、どうしても将来、本当にずっといられるのかとか、気にしちゃうんだよね」
「けど今は、離婚率も高くなってるじゃん」
まあそれはそうであるのだが。
同性愛というのは、子供を作らないということを選択したということだ。
もちろん実際には、精子提供だけを受けて、子供を作っているカップルもいるだろう。
そのあたり男同士のカップルも、代理出産で子供を産んでもらっている、というパターンも少ないながらあるらしい。
もっとも日本では法律的に、子供は産んだ母親の子供、ということになっている。
代理母出産は、アメリカではそれなりにあることだ。
ただ産んだ子供に情が湧いて、それを誘拐して国外に逃げる、などという話もあったりする。
千歳は結婚願望と言うか、子供を持ちたいという願望はある。
それは義務感に近いものである。
スーパースターになって金を稼げば、自分一人で子供を育てることも出来るのか。
ただパートナーとなる人間は、やっぱりいてほしいとは思うのだ。
(叔母さんも、結婚とかしないのかなあ)
自分はそういうのに向いていない、と叔母の文乃は言っていた。
過去に付き合った男がいないわけではなく、現在では友人として仲良くしているという男性が、時折訪ねてくることもある。
だが彼女は、孤独を愛する牙を持った獣のようなものだ。
執筆している小説などを読むと、内面の感情をはっきりと感じるものだが、本人は書いているものと作者本人は別だと、はっきり言っている。
七月からはタイアップしたアニメも始まるし、武道館コンサートもある。
フェスにも出る予定だが、一つだけではない。
富士山の見えるところで、郊外型の野外フェスがある。
そちらへの出場もほぼ内定しているのだ。
また夏の間に、ツアーを組まれていたりもする。
今度は関東圏だけではなく、他の大都市圏も含んだものだ。
仙台の予定もあって、信吾は気合が入っている。
これまでのノイズは北は群馬までが精一杯で、おおよそ西にばかり行っていたのだ。
「愛理、武道館見に来てくれる? なんなら二枚用意するけど」
「え、チケットいいの? あ……でも夏休みか。あっちは予備校とは忙しいとは思うから……ちょっと日程確認してみる」
叔母や祖母には、既にチケットを送ってある。
ただ父方の方は、少し遠方ということもあって、やはり来るのは難しい。
「でもあたしとしては、武道館よりアニメの方が嬉しいんだよね」
「そうなの?」
「だって武道館はせいぜい四万人だけど、アニメの方は何回でも流れるわけだからさ」
ライブとはまた、違った嬉しさではあるのだ。
こういったスケジュールの中でも、成績を落とすわけにはいかない。
総合的に見て、学校の成績を平均以上に保つことが、推薦入試の絶対条件であるからだ。
特に進学校というわけでもないが、医大を目指している生徒もいたりする。
クラスによって学力で、進学クラスが分かれていたりもするのだ。
バンドの練習の前後のどちらかに、俊に勉強を見てもらったりもする。
分かっていたことであるが、俊は要領のいい勉強の仕方も知っていた。
音楽というのは、ある程度は学問なのである。
感情の迸りも重要であるが、同時にレシピと説明書も存在する。
勉強にしてもそれは同じことで、それが俊にとっては限界なのかもとも思う。
ただノイズの他のメンバーが、俊には足りない爆発力を補うのだ。
「そんなわけでアニメのOPが出来上がったわけだが」
俊が取り出したメモリに、メンバーが拍手する。
「俊さんはもう見たの?」
「いや、さすがにこういうのは、揃って見ないといけないだろ」
そんなわけで地下のスタジオで、大きなモニターにPCをつなぎ、映像データを再生する。
星姫様というのは、だいたい分かりやすい、アクション物ではあるのだ。
神話以前から戦ってきた、地球を守護する力を宿した姫と、12の獣の力の守護を受けた戦士による、破壊の神との戦い。
巻き込まれ型の主人公に、本人も充分に強いヒロインと、そして仲間たちの交流。
序盤は神の使徒とは、二人で戦う展開が続く。
そして中盤には仲間が終結していくのだが、戦いの中で死んでいく仲間もいる。
終盤に入っていくと、物語の大きな謎が、ちゃんと伏線を回収して明らかになっていく。
2クールで一気に全話アニメ化というのだから、気合の入ったものであろう。
「おお~」
自分たちの音楽に合わせて、絵が動いていく。
サビのあたりからはかなりバトルシーンになっているので、その出来の良さもはっきりとしている。
曲が負けているとは思わないが、映像もたいしたものである。
さすがはMAXIMUMといったところであろうか。
「もう一回見よ!」
「ああ、何回見てもいいぞ」
千歳が一番興奮しているが、俊としても感慨深いものはあるのだ。
「注文通りだけど、ちょっとポップス寄りにしすぎたかなあ」
暁は不満と言うよりは、ちょっと悩んでいるらしい。
ギターリフパートはほぼ彼女が作っただけに、そういった反省点は多いのであろう。
1クール目はノイズで、2クール目はMNR。
今、勢いのある二つのグループに、OPをやらせているわけである。
「そういやEDはどこが担当したんだ?」
「それは聞いてないな」
MNRは違うレコード会社であるが、アニメ制作のスポンサーからコンペに提出された曲らしい。
ノイズよりもさらに三ヶ月先の発表と考えると、随分と気の長い話である。
そして俊はこれについて、伝えておいた方がいいだろうな、ということも知らされている。
MAXIMUMの藤枝が言っていた、アニメ本編の制作事情である。
「当初の制作会社が変わって、スタッフもだいぶ変わったんだけど、つまりそれは制作期間も短くなったらしい」
なにせOPを完全に外注にするぐらいであるのだ。
「つまり?」
「アニメ本編はかなり厳しいそうだ」
俗に言う、OPだけがいいアニメ、ということになるのだろうか。
他には第一話だけはいいアニメ、というのも存在するが。
なぜそんな事態が出現するのか。
現在のアニメ制作というのは、少なくとも二年は前から、その準備に入るものであるらしい。
ラインがあって、そこを使って制作をするので、昨今はひどい出来は比較的減っている、と過去を知る人間は言う。
星姫様は少なくとも完結している作品で、最後までやってしまっても問題はないはずだろう。
なのにどうして、制作するのにグダグダになるのか。
それは制作会社にしても、ラインを休ませるわけにはいかない、という理由があるかららしい。
いや、二年も準備期間があるのなら、それに合わせて制作も動けばいいのでは、と思うのが俊である。
もっとも音楽業界も、フラワーフェスタのような例があると、色々と予定が狂ってしまうことはあるだろう。
あとはアニメ制作会社側が、原作からの駄目出しによって、スケジュールが狂ってしまうということがあるらしい。
期待されている大人気の大作アニメであると、その皺寄せが数合わせのアニメにいってしまうようだ。
既に完結している作品でも、その完結に合わせて制作するというような、別格の作品もある。
原作の完結とアニメの完結が、ほぼ一緒になるような作品もあるのだ。
だが2クール分のラインを抑えていたはずが、そのラインで他の作品を作らなくてはならなくなった場合。
スタッフなども引き抜かれて、事前に話していた通りの演出などが、とても出来なくなってしまうこともある。
「そうなのか?」
「そうらしいです」
栄二に問われても、俊としても又聞きでしかないのだ。
そんな状況であるならば、いっそ制作をいったん止めれば、とも俊などは思う。
ある程度の数を出していかないと、バンドなども忘れられてしまう。
二ヶ月に一度ぐらいは出しておいた方がいい、とも言われたりするが、ボカロPなどはそれではずっと多作な方であった。
ちなみに俊は、小手先だけで作ってしまうことも出来るため、スピードだけならものすごいものがある。
しかしそのうち、表に出せるのは一割から二割といったところ。
仕上げる前にお蔵入り、というパターンもあるのだ。
ノイズの場合はそうやって、質にこだわることが出来る。
予算をあまり使っていないということは、それだけ利益を出すのも求められないのだ。
さすがに武道館に関しては、演出なども早めに決めることが求められている。
遅れれば遅れるほど、かかる予算も大きくなってしまうからだ。
なので俊は基本的に、超スピードでぶっ飛ばした。
アニメ制作というのもおそらく、会社が関わっているのに加えて、スポンサーなども関係しているのだ。
原作者などがその変化に文句があっても、果たしてどれぐらい止める力があるかどうか。
考えようによってはアニメなど、ドラマなど以上に関わる人間が多いのではなかろうか。
そのあたり俊としては、ちょっと気になることがないわけでもない。
大きな企画が動いていたら、それを止めるのにも勇気がいるだろう。
もちろんそれは契約によって、止める権利があるかどうかなども変わってくるはずだ。
俊は基本的に、仕事は断らないようにしている。
だがノイズの仕事を最優先にしているので、今のところは彩に提供した以外、楽曲も作っていない。
……こしあんPの曲がちょっと増えたのは、気分転換で無茶苦茶な曲を作りたくなっただけである。
創造性の世界というのは、難しいものがある。
小説やマンガならばまだ、自分一人でどうにかなる。
しかしアニメ制作となると、もちろん自分一人でどうにかなるものではない。
監督というのは全体を監督するのだが、実はそれ以上に重要ともいえるのが進行管理だ。
プロデューサーも大事だが、進捗をしっかり把握している人間がいないと、期間までに商品が完成しない。
過去のアニメの中には、制作が間に合わなくなって、次のシーズンで最終回が放送された、というものもあったりする。
たとえば、災害によって物理的に、制作が不可能になる場合はある。
しかしそれ以外にも、制作が不可能にではなく、自主規制される場合があるのだ。
少年がナイフで事件を起こし、学校で死者が出た場合など、それに似たシーンを無理にカットする、ということがある。
またゲームにおいては水を使った津波の演出が、東日本大震災の津波によって、他の演出に代えられたというのは有名な話である。
ともあれそういう事情でもなく、単純にスケジュール調整の失敗により、駄作になる作品もある。
昨今は制作会社自身もスポンサーになっているため、そんな適当な作品は作りたくないはずではあるのだが。
ネット配信によって、ある程度の予算がしっかり、集まるようになったのも良し悪しだ。
独占配信などによって、優れた作品が限定されて、あまり話題にならないこともある。
「まあ俺たちとしては、1クール目のOPだから、あんまり関係ないけど」
2クール目のOPであるMNRなどは、かなり痛いのではなかろうか。
それでもせめて、音楽だけは評価されてほしいものだ、とあくまで音楽主体の俊は、作品へは特にそれ以上の感想は持っていなかった。
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