青春転移

@mino-9981

1話


これは、僕達が異世界に行った記録だ。


僕かいとと、友達のひろと、あき、ゆうせいは中学3年の受験生、よく一緒にいる友達だ。


ひろとはよくふざける奴でいつも場を盛り上げてくれる。

あきは冷静に判断したりする感じの人。

ゆうせいは皆んなをまとめてくれるリーダー的な奴だ。

僕はこれと言って何かあるわけでもない、、、


夏休み、受験勉強もあったが息抜きにどこか行こうという話になった。


「どこ行くー?」

「夏だし、心霊スポット的な所いかね?」


ゆうせいが心霊スポットを提案する。


「学校の近くの山に廃墟があるらしいんだけど、そこの廃墟に行った人が行方不明になってるらしいぞww」

「いいいじゃん、そこいこーよw」

「面白そう」


ひろとの話に食い気味に賛同する、僕とあき。


「じゃあ、今日の夕方6時くらいにからでいい?」

「おっけー、親にも言っとくよ。」

「学校の校門前集合な!」

「じゃあまた後でー」


約束を交わしそれぞれ帰路につく。


4時間後〜


(少し早く着いたな)

僕の次にゆうせい、あきの順番で着く。


「ひろとの奴おっせーなー」

「電話かけてみるよ。」


〜電話中〜


「寝てた見たい、あと5分くらいらしい」


ひろとはいつも集合場所に遅れてる奴だ。

ゆうせいが少し呆れている。


「ごめんーーーーー遅れたw」

「まぁいいや、とりあえず行こう」


僕たちが入る山は山といっても、そこまで広くない比較的安全な山だ。


「あーるーこーるあーるーこーる、わたしは(以下略)」

「ついに、頭おかしくなっちまったか。」


いきなり大声で歌い出すひろとに、冷静にツッコむあき。


「あ、あれじゃない?例の廃墟」


ゆうせいが廃墟を指差すと皆んな廃墟の方に目を向ける。


「お〜結構雰囲気あるなー」

「てかめっちゃデカくね?本当に廃墟かよw」

「本当に入るん?やっぱやめよーぜ」

「何ビビってんだよ、行くぞw」


廃墟とは、思えないほどにデカく雰囲気のある廃墟にあきとひろとはびっくりする。


あまりの雰囲気に怖くなって帰りたくなったが

ゆうせいに無理矢理連れていかれる。


「ギィィ」と音をたてて扉が開く。

中は外から見るよりもずっと汚く、物が散乱していた。


「とりあえず、一階から見ていくか。」

「れっつごーれっつごー」


「結構部屋数あるな。」

廃墟の中は玄関に入ってすぐに長い廊下が、右左に続いている。

一階はキッチンにトイレ何もない部屋が三つほどあり、物が散乱している部屋がいくつかあった。


「これ、廃墟ってよりは屋敷みたいだな」

「逃げる準備はできてるゼ、、、」

「死ぬ時は一緒だ」


逃げる準備が万端な僕に漫画でありそうなセリフを吐くひろと。


「一階は見終わったし、ニ階いくかー」


ギシギシ音を立てる階段を登っていく

二階も一階と同じように左右に長い廊下があり

部屋がたくさんある。


左の部屋から順番に見ていくが特にこれと言って、何かあるわけでもなかった。


「次が、最後の部屋か」

「結局なんもなかったねー」

「やっぱりあの噂は嘘だったわけだ」

「ちょ、それフラグだから!!」


「開けるぞ」


「本、、、?」

「ずいぶん古そうな本だな」


部屋には古びた分厚い本が一冊置いてあった。


「読んでみようぜ」

「おう、見るぞ」


ゆうせいが本を開くその時、、、


「あ、あれ、、」


全員の意識が刈り取られた。


「うぅ、、、なんだ」

「ここは、、、?」


意識が戻るとそこは見たこともない広大な草原が広がっていた。まだ僕以外は意識が戻っていないようだ。


「おい、ゆうせい!」

「ひろと!あき!起きろ」

「んん、、は?」

「なんだよここ?」

「わからない」

「俺たちさっき本を開いて意識が飛んで、、」

「どういうこと!どういうこと!」


周りは明るいゆうせいから順に起きていくが、状況をうまく整理できていない。


「落ち着け、とりあえずスマホで助けを呼ぼう。」

「ダメだ、スマホは圏外だ」

「嘘だろ?!」


冷静にあきがスマホで助けを呼ぼうとするがスマホは圏外になっている。


「どうしよ、、」

「明るいうちに何処かの街に行こう」

「何処かってどこだよ?」

「わからない、でもここで止まっても何も変わらないだろ??」

「わかった、行こう」


街を目指すゆうせいの提案に乗るひろとたち。


「なげぇぇぇ」

「この草原どこまで続くんだよ」

「見ろ!何かあるぞ」

「なんだこれ、紫の実?」


長い草原にイラつくひろとそこに

少し深い穴に紫色の実のような物が出てきた。


「バフォぉぉぉぉぉ?!?!」

「うわぁぁぁぁ?!」

「サイ!?とりあえず逃げろ!?」

「やばいやばいやばい」


サイのような見た目の青色の生き物がかいとたちを襲ってくる。


「うわっ」(ズコーン)

「あき?!早く立て!」


あきが走っている途中に転けて、ゆうせいが早く立たせようとする。


「パフォぉぉぉ」

(もう終わりか)


サイのような生き物がもうそこまで来ている。

あきとゆうせいがもう終わりと思い、目を瞑る。


ガキーン スパッ


風のように速い女が襲ってきた生き物を、軽々と剣?刀?のような物で首を刎ねた。


「大丈夫か坊主ども」

「はっ、はい」

「お主ら、ここで何をしている」

「え、えと道に迷ってしまって」

「ここは、どこなんですか?」


助けられた女の人にゆうせいは質問を投げかける。


「ここは、アイの平原だ。アイはさっき襲ってきた生き物のことだ。」

「アイの平原?...」

「坊主たちはどこからきた」

「○○町から来ました」


あきとかいとは刀を持っている女を不審がる。


「○○町?どこだそれ、まぁいいついて来い」

「どっどうする?」

「やめようよ?!」

「でもあの人強いし、何か手がかりになるかも...」

「いいけつしてんなぁ」


ついて行くかで少し口論になるかいととゆうせい。呑気なひろと


「どうした?行かないのか?」

「今、行きます!!」


結局ゆうせいのゴリ押しでついて行くことになった。


「どこに行くんですか?」

「私の故郷だ」


ゆうせいは混乱していないのか質問を続けている。




「着いたぞ」

「ここは、、、」














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