「ようこそ」

目をさますとそこは、茜の家のベットだった。

寝返りをうち、見た先は鏡だった。

体を見たところ、きれいな銀髪で美しい少女だった。

もしかして、タイムリープってやつなのだろうか。

スマホを手に取ってみる。

現在の日時は、茜が死ぬ3年前だった。

タイムリープということは、あいつらに復讐ができるかもしれない。

でもなぁ、4ヶ月後の戦争がなければ日本に内戦なんて起きなかったんだけどな。

4ヶ月前世界では能力同士、いや核戦争まで発展した国同士の戦争になり、多くの国が参戦し、戦死者が世界の人口の1割を超えた。

だが、日本は参戦しなかった。今は自国で手一杯だと。

しかし、北からロシア軍が攻めてきたことにより、国内は混乱に陥り、内戦になってしまった。

それが能力団の戦争、《赤神戦争せきしんせんそう》だった。

そこで茜は、日本の内戦がなければ、日本が崩壊することはなかった。だから戦争が始まる前に組織を作り上げ、《赤ずきん》と同盟を組めば内戦は起きず、世界の戦争を止められるのではと思った。だが、そんなうまくいくわけがないと。そう思った瞬間、スマホから着信音がなった。

誰だろう。

見てみると、幼馴染の1人、七瀬ななせゆうからの着信だった。


「もしもし。なんかあったの?」

『なんかあったの?じゃねぇよ。今日、お前が誘ったんだろうが。だから早く来いよな。もうすでに1時間の遅刻だ』


思い出した。今日、神海津の結成日だ。

自分の考えを改め、話そう。未来から来たこと。協力してもらえないか。

急いで身支度をして、外に出た。

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