応援コメント

第6話」への応援コメント

  •  とても面白く読ませて頂いているのですが、この推理には一つだけ疑問が残りました。というのも、火之上が傘を一つしか持っていないのであれば、それを他人に貸し出すという状況そのものが不自然のように感じるからです。

     生徒会長が火之上からわざわざ傘を借りたということは、登校した後に雨が降ってきて傘なしには帰れないから、教室に傘を置きっぱにしていた火之上から借りた、ということですよね。
     だとすれば、傘を一つしか持っていない火之上は、どうやって雨の中を帰ったのかな、と思いました。
     そういう訳で、火之上が傘を他人に貸し出すという状況そのものが、ちょっと想像しにくいように感じます。

     でも入部テストはとても面白かったです。すごく作りこまれているように感じます。
     このまま全て読みたいなと思いました。

    作者からの返信

     お読みいただいた上にコメントまで、本当にありがとうございます!
     また、推理内容に関するご指摘も大変嬉しく思います!

     ご指摘の通り、下校時に生徒会長が火之上から傘を借りていたとしたら不自然です。推理として破綻しています。

     しかし第5話の陽太の思考(地の文)にて、前日に雨が降っていたのは「朝から昼過ぎまで」と「夜になってから」となっています。そして、入部テストの件で示されている通り、枢木高校の放課は午後4時頃です。

     明確な記載がないため少々不親切で申し訳ありませんが、雨が降っていたのが「朝から昼過ぎまで」ならば、4時頃の下校時に雨は降っていなかったものと推測できるのでないでしょうか。
     要するに、生徒会長が火之上から傘を借りたのは下校時ではありません。「夜になってから」なのです。

     ここから先は軽度のネタバレになってしまうのでエピローグまで読んでいただければ幸いなのですが、生徒会長と火之上は前日(4月13日)の夕方から夜にかけて学校外で会っていました。傘を貸りたのはその時です。

     細かく書きすぎると煩雑になってしまうこと、また読者様の想像にお任せするという意味でエピローグにも詳細は書いていません。故に、以下は物語中にも描写されていない内容であることをご理解ください。↓

     生徒会長と火之上は、放課後に学校外で会っていました。そして別れ際、空がひどく曇ってきました。数分もすれば雨が降り出しそうな曇天です。
     火之上は傘を持っていたのですが、生徒会長の方は傘を学校に置き忘れており、持っていません。そこで、家が近い火之上が生徒会長に傘を貸し、当の火之上は雨が降り出す前に大急ぎで家に帰りました。

     ↑以上のような筋書きだと理解していただければと思います。

     長くなりましたが、如何でしょうか? 
     他にも疑問点等あれば、またご指摘いただけますと幸いです!

    編集済