第16話私たちの幸せな暮らし
「ねぇ〜凪沙ぁぁああぁ、もっとシよぅ〜ぉ!もっともっとぅ〜〜ッッッ!はぁっんぁあっっ!ねぇねぇ〜〜凪沙ぁああぁぁぁ」
「うっさぁいぃッッ!わかったから急かすなぁっっての!?
焼酎やレモンサワーなどを浴びるほど呑んだ呑んだくれおばさんに一喝した私だった。
過去の呼び方をするのは自制させるときになっていた。
「じゃあ、早くぅっ!はぁやくぅっ、はぁ〜くはーきゅぅっっ!我慢できなぁぃいいぃ〜〜!」
先ほどから酒臭い口で頬に何度もキスをしてくる好狭野。
「あぁーああッッ、もうぅっ!頭痛いのにぃ……」
私は両腕を首に回している好狭野に向き合い、煩い口を黙らす為に彼女の口を自身の唇で塞ぐ。
下になっている腕で彼女の片頬に触れ、もう片方の腕を彼女の両脚の間に伸ばし、敏感なワレメに触れ、喘ぐように指先で攻める。
「はぁ〜んっっ!あぁんんっっ、んっあぁああ〜!凪沙ぁあ、すぅっ、んあぁ〜〜っっすぅきぃいいいぃぃいいぃぃ〜〜はぁんはぁあんんあぁああっっ!」
涙を流し、気持ち良さげに、獣のようなけたたましい喘ぎ声を上げ、想いを吐露する好狭野。
「んっんぅっ……んぁっ、はぁんはぁはぁ……わぁっぁんっ……わたしぃっ……もぉっんんゔぅ〜っっ、好きぃぃいいいぃぃっっっ、晶のことぉーぅっっ!」
私も好狭野の指で気持ちよくなり、喘ぎ声を上げ、快感に身体が小刻みに震えていた。
私は彼女との距離を詰め、彼女の硬くなった乳頭を自身の乳頭に触れ合わせ、擦らせ、ふくよかな胸を自身の貧相な胸で触れ合わせにいく。
汗ばんだ彼女の裸体に自身の裸体が触れ合い、重なり合う。
私は彼女の身体から放たれる体臭が鼻腔をくすぐり、昂揚し、興奮している。
あの頃は、好狭野に絶頂かさせることに不快感を感じたのに、今では、好狭野に絶頂かされることが正真正銘の快感になっている。
私たちが夜の営みに及んでいるダブルベッドが汚れていく。
好狭野晶の私に対する永いアプローチはようやく実を結んだ。
相変わらず、二人は喧嘩を繰り返し、それでも別れることは出来ずに、好狭野のそこそこ上手いアコギの音色を聴き、幸せと思える生活を送っている。
私たちは、同棲し、同じ屋根の下で暮らし、別れる時間を惜しむことが減り、夜毎二人は快楽に溺れて、絶ち切れない鎖に繋がれた。
周囲になんと言われようが、好狭野晶は私の最愛のパートナーだ。
これこそが——真実の愛だろう。
一方的に押し付けられた姪に傷つき、生徒に癒されたい! 木場篤彦 @suu_204kiba
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