74. 20年前のある日

あれは、20年ほど前のことだ。


現在の神宮寺光一の実父である、誠一は「攻撃型の戦士」だった。

「龍の一族」の中でも、「普遍の神」のシンクロ率はNo.1だった。

誠一に立ち向かえる、「フォースの戦士」は水天宮以外、二、三人のみだった。


もう生まれつきの「天才」と言われるほどの神とのシンクロ率の高さだった。

ゆえにまた、愛国者でもあった。


「大和の国」つまり、大きな和の国、みんなが仲良く暮らせる国

「大和(だいわ)の理想」と「精神」これを限りなく愛した。

つまり、今の「天皇陛下」が大好きだった。

というより「天皇陛下の精神」が大好きなのだ。


「天皇陛下」の無私の祈り「民やすかれ!国やすかれ!」という無私の祈りが日本中に展開している。


魏志倭人伝にある「倭人」は、本当の意味では「和人」でもある。


「倭人」=「和人」なのである。


理屈はともかく、黒田と雄一とは良く酒を飲んだ。

ひどい時には、朝から酒を飲んでいた。

そんなヘベレケの状態でも、戦地に向かった。


今、現在、佩刀しているのは水天宮だが、本来「童子切安綱」は、誠一の愛刀だったのだ。黒田は酒呑童子の生まれ変わりなので、極端に誠一を恐れた。


そうと言われても、酒を飲む時は———。

ブレイコウ!ブレイコウ!———である。

たちまち、騒ぎ出した!

本音をぶつけて、腹を割って話しをした。

楽しかった、愉快でもあった。


「大東亜共栄圏、欧米によるアジアの植民地化の開放!」

そして「八紘一宇」の精神。

つまり「天皇陛下」を中心として、世界を一つの家のようにするということ。


そうなのだ、まだ神宮寺誠一も雄一も黒田も20代で若かった。

果たして、そんなことが本当にできるのか?


(ちなみに、第二次大戦では、日本人310万の命が奪われました)


族長の石井も多目に見てくれたし、三人を可愛がってくれた。


敵である「フォースの戦士」たちで怖いのは、天草四郎時貞の生まれ変わりで、敵将である「水天宮」、「暁の騎士 智子」「黄昏の騎士 伸一」「陽炎の騎士 沙耶香」つまり、隠れキリシタンの末裔である。後はなんとかなった。


その時の戦いでは、巨人であるサイクロプスは10体しか連れてこなかった。

ただし、屈強の2000人の兵士は来ており。作戦として、その兵士たちに任せる意味合いが強かった。

大関東である黒田をリーダーとする、黒田軍によって2000人の兵士は壊滅したが……。


「魔龍ターン」は、ハッキリいって居ました……。

タンカーの奥底で……。


そうなのだ「魔龍ターン」をどうするか?

それが、一番の問題である!

その話しになると、必ず「清龍」の話になる。

「本当に、総本山に眠る清龍が味方してくれるのか?」

何気に不安だった。

「神宮寺、大丈夫か?」

不安そうに雄一が問い詰める。

魔龍ターンの「神話力」は900以上。

清龍で太刀打ちできるか?

疑問である。

神宮寺は笑顔を見せながら、


「手は打ってある!」と話した。




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