52. 神と仏

雄一いわく、とにかく神はケガレを嫌う!


「罪、病、死」どれも「不完全」だからケガレに該当する。

神は「完全」なものを好むのだ。


ゆえに、仏壇に御札などを祀るなどしてはいけない。

良く、神社から頂いた護符を仏壇に祀る人もおられますが、

やってはイケマセン!


とにかく、神はケガレを嫌うのです!

正確には、神棚にお祀りするのです!


仏とは「汚れた人間」でも救ってくれるありがたいものです。

さらに、それよりハイレベルな存在が神なのだ。


はっきり言います!


「最近お亡くなりになった先祖は仏なのだ!」


「大昔に亡くなった先祖は神なのだ!」


昇格するのです!

つまり、神は祀って当たり前なのだ。


そして、私たちを幸福へ導いてくれるのが仏等なのだ!

神と仏、同じように感じても違うのである。


役割分担があるのです!


「パワーが欲しい時は、是非とも神社に参拝されて下さい!」


それもチャンとした神社。

つまり、いつも宮司さんがいる神社に行くのです。

参拝すると、心、晴れ渡り、「力」ももらえます。

できれば、月2回位、月初めと中頃です。

パワフルになるのだ。


そんなわけで、雄一も月に一度は参拝するようにしている。

自宅近くの菅原神社にでかけております。


「雄一はそこまで、涼子を誘った」


菅原神社、つまり天神様は菅原道真を神格化したもので、

もとは、ただの人間だった。

信仰の対象となり、やがて神に昇格。

こういう場合、とっても霊験あらたか……。


つまり、人々の信仰の的になり霊格があがり、神にまで昇格したのであるから。

考えてみると、一番手っ取り早い神様、仏様なのだ!


「神宮寺」、つまり彼は、神社の中のお寺を指す。

「神仏習合」で神も仏も同じところにいる。

という意味だ!


「神宮寺!」


縁起の良い名前には違いない。

雄一は、神宮寺光一の父親を良く知っていた。


「攻撃の天才、神宮寺!」


「守り神、雄一!」


二枚看板だった!

イケメンだが、性格は三枚目、ドジでスケベ。

オチョコチョイ……。


「だが、普遍の神とのシンクロ率、No.1!」


彼の息子、光一に全てを託そうと雄一は「決断」した。

彼の幸運の信じるのだ。


(もう自分は、40代後半、老兵はただ去るべき!)


マダマダやることは、多いが!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る