10. 水天宮

かつて、2000年以上前、キリストは十字架にかけられた。


キリストとユダの最後の仕事が始まったのだ!

その仕事である、十字架にかかること!

つまり、人間は「肉体」ではない。

ということの「証明」である。


つまり、自分の「肉体」である「人間キリスト」にペケをしたのである。

十字架は、ペケなのである!

あえて、十字架によって、自分の「肉体」にペケをしたのだ!

つまり、人間は「肉体」ではない。

霊なる「存在」なのである。


その証拠に、キリストは十字架にかかり、死を迎えた。


「その三日後に、弟子たちの前に復活したのである!」


これもまた、人間は「肉体」ではないということを、

「証明」されたのである!


つまり、人間は「肉体」では無く、「霊」である。

ということを、完全に「証明」したのである。


水天宮は、主イエス・キリストを考えた。

基本的には、「肉体」は無い、実は「心」も無い!

「霊」なるものが、唯一あるのだ!

水天宮は、そう考えた。


なんとしても、この日本に、キリスト教をひろめたいのだ!

それには、「龍の一族」との対決は避けられない。

天草四郎時貞の生まれ変わりである、自分。

「龍の一族」最強の男、神宮寺との決着をつける時が、迫っている。

ゆっくり、心を巡らせた。


日本は、東洋の入口に位置している。この位置関係から日本を必ず、我が宗教、

キリスト教、カトリックの王国にしなければならない。

水天宮は、決意した。

つまり、日本を我が物として、中国、韓国、台湾に手を伸ばすのだ。

今が、踏ん張りどころなのだ!


そのために、よそのキリスト教国に応援を依頼した。

そして、第一陣はやってきた。

巨大なタンカーに、神人である同じ「フォースの戦士たち」を満載し、今では大天使メタトロンに恭順した、ドラゴン、サイクロプス、もと魔神にまで応援を頼んだ。


マイクは、生きているのか死んでいるのかは、良くわからない。

ああいう、跳ねっ返りは、実に困る!

でもまだ、マイクには、実弟であるケインがいる。

ケインが兄の不始末を綺麗にするに違いない。


ケインは、「普遍な神」とのシンクロ率が高く戦士としては一流だ!

そうだ、ケインにマイクの失敗を告げ、責任をとらせよう。

気持ちは固まった。


そうだ、巨大なサイクロプスを一体、ケインに付けよう。

そうすれば大丈夫。

一つ目で、怪力の持ち主、頭は悪いがなんとかなるか。

必ず「龍の一族」にダメージを与えることができる。

自分のライバルである神宮寺に対する、憎しみが溢れてくる。


水天宮は天草四郎時貞の生まれ変わりであり、隠れキリシタンの末裔なのだ!


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