7. 幻覚

青い鎧に身をかためたコバルトブルーに輝く「サムライ」の幻覚を雄一は見た!


その「サムライ」は頭から足までコバルトブルーに輝いていた。

その「サムライ」は、度々姿を現すようになった。

「サムライマン」雄一はそう名付けた!

「何かを伝える」そういう意味らしいのだ!

何を伝えるのか雄一は、考えぬいた。


つまり、「命がけでお前を守る!」と「鬼武者」はそう伝えたかったのだと、雄一は理解した。

それしかなかった。他に考えようがなかった。

それで良かったのか、わからない。

どうしてもわからない......。


はっきり言って宗教には、「自力」などは存在しない!

つまり、全ては「他力」なのである!

つまり、神の救いの「光」は常に放射されており、

私達は常に神に守られているのである!

要するに、私達は常に神の救いの念波の中で生活しているのである。

「絶対他力」こう言い切ってしまって間違いなく、

「自力」などは無い!


良く「禅」は「自力」というが、そうではなく間違いなく「他力」だ!

つまり、「坐禅」をするという行為は自分の心から来るのではなく、

「神の意志」、「仏の導き」であり、彼を「坐禅」に向かわせているのである。


何が言いたいか、彼を「坐禅」に向かわせる何者かがいるのであり、その何者かは「神」又は「仏」なのである。

そのことを気づかなくてはならない!


「悟り」とは、自分の「客観的存在」に気づくのであり、「本当の自分」に戻ることなのだ!


世界の中心である自分に気づくのである!


「天上天下唯我独尊!なのである!」


そうすれば、本当の自分になれるのだ!

良く「坐禅」とは、己を習うことだというがまさにその通りなのだ!


世界の中心に自分がおり、自分が世界に拡がる感じ!


神様のおかげで、全ては成り立っているのであり、全ては神様のおかげなのだ!


浄土真宗でいう「阿弥陀様」のおかげでこうなっているのであり、全ては「阿弥陀様」のおかげで成り立っている!


古来より伝わる「日本神道」では、あらゆる物に神が宿るとされ、

全ては「アメノミナカヌシ」様のおかげでこうなっているとしている!

そのこと、日本人は本能的に知っており、物を大事にしてきた。

その習慣は、失われつつある......。


全ては、先の大戦(太平洋戦争)に負けたせいなのだ!

そのせいで、物質尊重主義がはびこり、大和民族の精神文明は滅びつつある......。


「龍の一族」がいる。まだ「天皇陛下」もいらっしゃる!

つまり、「王」がいなければ戦えないからだ。

まだまだ、反撃の余地は無いわけではない......。


だが、国民は皆腐り、金のためなら何でもするようになってしまった。

一度、腐ってしまった物はもう食べられない。

どうすれば良いのか......。


次の「大戦」がある。

そう「戦争」しかないのだ!

その時、国民に、そう「日本人の侍のDNA」に問いかけるのだ!

「大和民族」の「大団結」、それが必要なのだ!

もはや「戦争」しか方法はなかった!

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