6. 戦闘要塞

九州の「龍の一族」の村の地下で、密かに建造している。

「戦闘要塞チラノ」我々「龍の一族」の希望。


20年前とは違うのだ!

目から発射される、オーラビーム、指からのフィンガーミサイル、口から発射される、メガファイア、必殺技である胸部から発射される、アタックビーム、もちろん、強力なドリルのついた尻尾の回転力からはなたれる、遠心力を使う必殺技もある。

巨大な20メートルもある、青く一つ目のサイクロスプスども、目にものを言わせてやる。


「こちらは、30メートル以上あるのだ!」

「大天使!思い知れ!」

「神狩りをするのだ!」

「来るなら来い!」


地下で作られている、戦闘要塞チラノ。

完成はもうすぐだ!

大戦士長、黒田は自信があるのだ。

少しずつではあるが、準備ができてきた。


さらには、こちらには氷漬けにされた、「神」がいるのだ!

負ける要素はない!


そこに、秋子が、ヨロヨロしながら素っ裸で「龍の一族」の村に帰ってきた......。

血ダルマになっている。


「秋子!どうしたの!」


真っ青になって驚く涼子。


「龍の一族」の村人が「何ごとか!」と集まってくる。


「ヒーラーを呼べ!」


「ヒーラーを!」


ショートカットの涼子が慌てて、


「雄一さん!お願いします!」


雄一に懇願する。


「もうやっている!」


雄一は端正で意思の強そうな顔を歪めて、「手かざし」を始めていた。

秋子の内蔵は、メチャクチャに破裂している。

ハッキリ言って、遅すぎた。


すでに秋子は、時間の問題で虫の生きだった......。

話を聞いて黒田が飛んで来た!


(これは使える!)


瀕死の重症である、血ダルマの秋子を見て内心喜んだ。

もう小躍りしそうなくらい、嬉しかった。


「運べ!地下まで運べ!」


秋子は、ダークグリーンのタンカに乗せられた。

エレベーターで最地下階まで、


つまり、チラノに秋子の脳を移植しようというのだ。

たちまち、手術が始まる。

一応、全身麻酔をかけられた。

秋子の長い髪は丸刈りにし、頭蓋骨を外す。


「脳にダメージはありません!」


報告を聞き、喜ぶ黒田!

白衣を着ている。

そんな男たちが、忙しく働いている。

チラノの頭部に、秋子の脳を移植しているのだ。

すぐに移植は、終わった。


「完成だ、私たちの希望!」


チラノに電気が充電され始めた。


「頼むぞ!チラノ!」


そんな男たちは達成感に湧き上がる。

秋子は、「フォースの戦士」に対する「憎しみ」の中で目を覚ました。


「おのれ!皆殺しにしてやる!」


「キーン!」と金属性の叫び声を発した!


戦闘要塞チラノは、ここに完成した。

つまり、単なるAIで動くロボットではなく、人間の脳を搭載した。

れっきとしたアンドロイドマシン「戦闘要塞チラノ」の誕生である。

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