4. ケイン

マイクはまだかろうじて生きていたが、もはや戦闘不能だった。


股間の肉をゴッソリと食いちぎられて、出血がかなり酷い。

マイクは最後の力を振り絞って、弟のケインにテレパシーを送った。

そして、いままでの経緯、「龍の一族」の恐ろしさを伝えた。


ケインは、兄のマイクと違い、美しい白人青年だった!

ブロンドの髪、宝石のような緑色の瞳、整った顔立ち。


「ケイン!気をつけろ『龍の一族』はとてつもなく強い!油断すれば自分のように殺される!」


「彼等は、普通の人間のように見えて、そうではない!『真の覚醒』をしているもの、数多くいる!」


「自分を襲った、狼人間、あれでも力は無い方なのではないか?背後にもっと強い敵、日本の『古代の神々』がいるに違いない!」


ケイン

「わかったよ、兄さん。すぐに迎えにいくからね!それまで、頑張って!」


さすがに兄弟同士で、テレパスも完璧に行えた。


ケインは、「リボルバー」と叫んだ!

兄のマイクと同じように、美しいステンレスボディのS&W M500が眩しく輝いている。


弟のケインも、史上最強の拳銃M500を使うのだ!

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