ロリ巨乳の幼馴染み彼女がイケメンコスプレイヤーに寝取られたと思ったら、実はそのイケメンコスプレイヤーが幼馴染み彼女の友達で、しかも男装した女性コスプレイヤーだった話
3話:絶望 ~人間も歩けば自販機に当たる~
3話:絶望 ~人間も歩けば自販機に当たる~
(何で……あー子、どうして……)
その日、
隣町から家路に着く途中で。
最愛の彼女である
何故か執事服を着た長身のイケメンと、まるで恋人のように手を繋ぎながら、ニコニコと楽し気に笑いながら――ホテル街へと向かって。
(え? おい、嘘だろ……そっちは……ラブホは駄目だろ)
自販機で身体を隠しつつ、二人の向かう先を察する
まだ経験は無いとはいえ、男女がラブホテルへと入る目的を知らない筈も無い。
“裏切られた”。
幼馴染みの彼女に。
最愛の彼女に裏切られたのだ。
ぐしゃりと、
ギリリッと、
そんな彼の視界で、彼の視線に気付かぬ
そんな彼女の手を、イケメンの男が優しく手を引いてラブホテルの中へと連れてゆく。
最愛の彼女:
それが何よりも悔しく、何よりも悲しく――同時に、何よりも腹が立った。
「ぶっ飛ばしてやる……ッ!!」
最愛の彼女を?
それとも、そんな彼女をたぶらかしたイケメンを?
わからない。
今の
とにかく彼は、ぶん殴らなければ気が済まなかった。
後で警察沙汰になったって構わない。
とにかく、二人が“そういう行為”を行う前に、部屋へ乱入してぶん殴る。
そう心に決めて。
いざ足を踏み出した
脚が絡み、自販機に頭をぶつけ、そのまま気を失った。
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