第4話 書けない理由を分析!
ここまで来てしまったということは、体調も集中力も万全で、過剰に気負ってもいないのに書けないということですね?
そうなってくると大体の場合は、技術的な理由で書けなくなっているのかもしれません。
細かく分類するとキリがありませんが、おおよそ3つの原因に大別できるかと思います。
ひとつずつ確認してみましょう。
【キャラクターの作り込み不足】
ストーリーが進むにつれて、主要キャラクターの「過去」だとか「価値観」とかを書かねばならないのに、どうしても書けない。
そういう状況ではありませんか?
その場合は、単純に「キャラクター設定」の作り込みが不足しております。
不足している部分を、その場で考えて書こうとするから筆が進まないのです。
一旦、ストーリーを進めるのは止めて、キャラクターを練り直してみましょう。
【ストーリーに問題あり】
自分が考えたストーリーに対して、無意識的につまらないと感じています。
自分がつまらないと思うものを書き続けられる創作者はそういないでしょう。
ストーリーの矛盾点に気づいてしまったときも、同様に書けなくなります。
解決方法は簡単です。
今考えているストーリーをボツにして、新しく練り直しましょう。
新しいストーリーが気に入ったならば、自然と書けるようになるはずです。
むしろ、つまらないと感じているストーリーを「せっかく考えたのだから」と無理に書こうとすると無意味に苦しむことになります。
苦しんで時間をかけて書き上げても、結局つまらないから評価されない。評価されないから「次はもっと……!」と気負いすぎてしまう。そして前話で話したような、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
なんと恐ろしいことでしょう。
つまらないものはつまらない、とスパッと切り捨てる潔さが肝心です。
ボツの多い作品ほど、いい作品になります。
ちなみに、面白いストーリーを考え出す方法に関しては、べつの方の創作論などを参考にしてくださいませ。
本作はあくまで、スランプ対策マニュアルですのでー。
【キャラクター相関図に問題あり?】
キャラクター同士の人間関係がどのようなものか、作り込まれていないと書けなくなる場合があります。
例えばハーレムもの等で、主人公が不在でヒロインがふたりきりになってしまったシーンとか。
互いにどう接するのか。どんな気持ちを抱いているのか。などなど。
作者自身がわからなくて、書けなくなってしまうのです。
これも解決方法は簡単です。
キャラクター同士の関係――特に心理関係を練り込んでみましょう。
これができれば、作中のどんなキャラクターが組み合わさっても、執筆が滞ることはないでしょう。
以上のように、書けない原因が明らかな場合も多々あります。
スランプだからと気分転換に走る前に、まずは分析したほうがいいでしょう。
どんなにいい気分転換をしても、原因が解消されないなら、同じところで詰まるのですから。
ここまで対策しても、まだ書けないようでしたら次へ行ってみましょう。
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このマニュアルを書いている内田ヨシキは、以下の作品も書いております。
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「S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります」
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