第11話 鍛錬に次ぐ鍛錬
俺はボクシングを授業で行っていた。異能ありのボクシングを体育と称してこの監禁された施設で行っていた。
「次、葛葉友助対藤原勝」
トーナメント方式で、俺は順調に勝っていた。次の試合が今始まる。
「行くぞ、お互い勝ち負け関係なく頑張ろう友助くん」
「望むところだ」
俺の異能は根性という異能で、戦闘不能になりかかっても気合で食いしばって耐えることができる能力だった。ボクシングにおいてこの異能はとても有利だった。
俺は勝くんと思う存分殴り合い、
「勝者、葛葉友助」
また勝った。
「すごいじゃないか友助くん」
「すごいよ友助くん」
「いや、これは異能のおかげでもあるしすごいと言えるかどうかは分からないよ」
礼音くんと千尋ちゃんに言われたことを謙遜する俺。とはいえ自分でもすごいと思っていた。だから黒服の男に連れていかれてしまったのかもしれないが、この力を俺はみんなを守るために使いたいと思っていた。
そう思っている間にチャイムが鳴った。
「お疲れ、礼音くんに千尋ちゃん」
「友助くんもお疲れ」
「私、友助くんなら変な子とされても何も言わないよ」
「冗談止しなよ。ま、お疲れ様」
こうしてチャイムが鳴った後、休憩に入るのだが、この時間に喧嘩がある時はあるので注意が必要な時間でもある。
今日は誰も俺に喧嘩は売ってこなかったのだが、平和でいい一日となったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます