第12話 砂漠の海を越えて。商売商売!!


「「「「「シャァァあ!!!」」」」」」


「モンスター出たぞぉぉお!!! 大サソリ! 砂鮫! 砂クジラ! サンド・ドラゴン!!」


「大砲撃て! 魔法撃てぇ!!」


「おらァァあ!!!」


 ――ドカン! ドカン! ドカン!!!


「水魔法・ビッグ・ウェーブ!!」


「雷よ! サウザンド・サンダー! うおおお!!!」


「氷結魔法! アイス・ニードル!」


「風魔法! エアスラッシュ! 連続切り!」


「重力魔法! グラビティ・ダンク! 沈めぇ!!」


「爆撃魔法! エクスプロージョン・極みィィい!!! だっしゃあああ!!!」


「おお! フランシーヌの私兵たちもすごい! われらスパールも負けるな! 投げ槍するぞ! おらァァあ!!!」


「気合投げぇ!!」


「回転串刺し投げ!!」


「ジャンピング・やり投げぇ!! ヒューーー!!!」


「うおおお!!! これがイタリアーノの投げ槍じゃァァあ!!! 暴虐の雷イアクーロム!! だっしゃあああ!!!」


 ――ドゴゴゴゴゴ!!! ドッゴォォォ!!!


「なら俺は鉄球を投げるぜ! それ!」


「鉄球・ボンバー!!」


「ジャンピング・投げぇ!!」


「イタリアーノ式! 鉄球投げ!! !! オッラァァあ!!!」


 ――ドガガガガ!!! ドッガァァァ!!!


「「「「「『『『『『!? ぐえええ!!!』』』』』」」」」」


「うわ、砂漠一帯に出たモンスターが、死にまくってる!?」


「爆発エッグ! 体ちぎれまくって、死にまくりィィい!!!」


「やっぱ俺ら強くなってるわ!!」


「やったぜぇ!! ヒューーー!!!」


 おー、確かに。強くなってるわ。良いね!


 じゃ、そのままモンスターの素材回収! 料理にするよぉ!!


『『『『『『「「「「「「イエーーー!!!」」」」」』』』』』


 はい、というわけで砂の海を行きつつ! 


 襲ってくる砂漠モンスターを、大砲と魔法! 投げ槍や鉄球で皆殺しにし! 回収!!!


 そうして!


「耐毒料理のチキン&サソリ・フライです!」


「耐麻痺料理の、サンド・ドラゴン・ステーキです!」


「塩トマトとニンニクに、サンド鯨と鮫を入れた! シーフード・ピザ! 出来上がりィ!!」

 

 毒を使った麻痺料理を食べて、耐毒・麻痺の料理を作っているのですわ!!!


 ええ、実際かなり美味しい上に、食べれば能力UP!!


 耐毒料理では、ジュワっとくる炭酸のような刺激と旨味で食欲が進み! パワーが微量ですが増加!


 耐麻痺料理では、体に痺れる旨味が流れ! 口内で電撃が流れ! 抜群!!


 スピードもUPする効能で、とてもいい!!!


 ヒューーー!!!


 なお、私個人としては砂漠のシーフード・ピザと、サンド・ドラゴン・ステーキが、個人的には好きですね! 


 それぞれ耐毒ソースと、耐麻痺ソースを掛けると絶品です!


「うん! 美味しい!!」

「ほんとです! 毒が旨味を! 麻痺が刺激を引き上げて! うわ! カリサク! ジュワァァあ!!! ああああ~~~♡♡♡!!!」


「いやはや、凄い!! 毒がここまで美味くなるとは! 驚きです! 長年執事として、様々な料理を口にしましたし、作りもしました。しかし! これは初めての味! 刺激! 美味!!! 世界は広いですなァ。

特に、この解毒ワイン! 喉ごし、味、キレ、最高!! 体に入り込み、疲れが解けますよ! あああ~~~♡♡♡!!!」


「「うっめえええ!!! 美味しい! ヒューーー♡♡♡!!!」」


 さらに、これらの料理に加えて! モンスター毒と海ワインを混ざて、寝かせて作った! 解毒ワインも大好評!!!


 リザ、アーノルド、水の小人な精霊たちもめっちゃ好いてるので、売れるでしょう!!!


 ゲームでも、ミラージュや旅の商人・冒険者・貴族に売れてたのでね!


 稼ぎますわァァあ!!! オーッホッホッホ!!!


 っという訳で!


 私たちは、沙漠を渡り! モンスターを倒し! 商品を作りながら! 


 沙漠の国! ミラージュへと! 到着したのでしたァァあ!!!


 さァ、売るわよ!!!


「「「「「イエーーー!!!」」」」」


 っで。


「いくらの儲けになったのかしら?」


「っは! お嬢様! 結果から申しますと……」


「3000億の儲けになりました!!!」


「「「「「!!! おおお~~~!!!」」」」」


 ミラージュに来て5日後。


 そう、ミラージュ王国の城下町にある高級ホテル。その最高級スイート・ルームで。

 

 私は、ソファーに座ってソーダを飲みながら。アルバーノから報告を受けた。


 ほー、3000億!!!


「よくやったわ。アルバーノ。想定通りに稼げたわね」


「お褒めの言葉、ありがとうございます。お嬢様! しかし、これもすべてはお嬢様の策のお陰かと!!」


「そうですね。父の報告書を見るに、お嬢様の行った策のお陰で。

塩トマト、海ワイン。それに、耐毒・麻痺料理に、解毒ワイン! 

それらを作る過程で発生した、モンスター素材!」


「「そして何より、お嬢様が作り上げた! その青いシュワシュワ! ソーダ!!」」


「それら、船にあった全ての品物が売れて、3000億の儲けですし!!!」


 いえいえ、確かに私の策もあったけど。それでも、売り切ったのは部下であるあなたたちの頑張りよ。


 誇りなさい。


「「「「「ありがとうございます! お嬢様!!」」」」」


 ええ、ボーナスは期待しなさいな! 稼げば稼ぐほど出すが、私の信条だからね!!


「「「「「ははァァあ!!!」」」」」


 っま、でも想像通り。売れに売れまくったようね。


 報告書も見てるけど、金がドンドン入ってきてるわ。はー!


 特に、一番売れたのは塩トマトと海ワイン! そして、ダメもとで作ったソーダだ。


 ……まァ、ソーダは砂漠の国が予想以上に暑くて参った私が。リザ経由で精霊様に頼み。


 何とかできたのが、この青いシュワシュワである!


 ぶっちゃけ、これに関しては私と、リザ。アルバーノ。精霊。

 

 そして、メイドや私兵たちに奴隷たちに与えて、涼しさと水分補給を目的にしていたのだが。


「あれ何? 青いキラキラ」


「美味しそう!」


「え、冷たいの? しかも、シュワシュワで甘い!?」


「「「「「飲みたい!!」」」」」


 っと、人が飲んでる珍しい物。


 青く輝くそれが欲しいってことで。


「!? うおおお!!! うっめえええ!!!」


「なんじゃこりゃああああ!!! おっほおおお~~~♡♡♡!!!」


「シュワシュワ! シュワァァあ!!!」


「あっめぇぇえ!!! おいしいいい!!!」


「「「「「ウイーーー!!!」」」」」


 っと、瞬く間に売れたのだ。


 なので、これは私の策は関与してない。


 私の策は、塩トマトと海ワインについて。


 これらを。


「ミラージュ王家に献上して、宣伝してもらいましょう」


 っと、ゲームで売れる事を利用し、王家に献上したのである。


 その効果は、すぐに発揮された!


 リザがホテルから持って来てくれた新聞にも。


 ――新聞


・ミラージュ王家絶賛! 塩トマトと海ワインは、神!!


・王家が唸る! 塩トマト! 食べれば、しょっぱさと甘さが入交り! 絶妙な旨さを発揮!!


・なんと、食べるだけで熱中症が緩和!? 塩トマトは、沙漠必須の食品!?


・海ワインも素晴らしい! 今までにない味! キレ! そして、深いコク!!


・料理の味が、ぐっと変わった!!


・海ワインは神!! その濃厚な旨味に、王が唸る!!


・王妃様も愛好! さっそく献上分の1000本に、追加で1万本をお買い上げ!!


・王女様も塩トマトににっこり! 潮トマトと砂鮫、沙漠チキンにニンニクのアヒージョにご満悦!!


・塩トマトを仕入れろ! すぐにだ!!


・海ワインを買うんだよ! 絶対に売れる!!!


・これを扱っているのはフランシーヌ・ロレーヌ侯爵家の令嬢! サーシャ様!!


・是非、セッティングを!


・塩トマト! 海ワイン! 買う気有ります!!


・金有ります!!


・是非お手紙を! 送り先は○○△△×××!!!


・是非食べたい一品!


・イエーーー!!!


・そんなことより、ソーダ! ソーダだァァあ!!!


・ソーダは美味い! 冷たい! シュワシュワ!! 最高!!


・サーシャ様の所で、ソーダは売っている!!


・金貨で払います!! 是非!!


・売ってくれぇぇえ!!!


・んっほおおお~~~!!!


・有り金はたいて、ソーダを買おう!! 絶対もうかる!!


・借金して、海ワイン仕入れに乗り込みます! 勝ちますよ!!


・ちゃんと予習したんで、塩トマトで勝負! とりあえず、友人に1000万借りました!!


・金があるっていいよな! 大人気の塩トマト・海ワイン・ソーダを変えるんだから! うっまあああ~~~♡♡♡!!!


・とりあえず、師匠に転売の仕方を習い参戦です! 君には才能があると言われたので、店を担保に3000万! 両親から500万! 義理の両親に400万! ケチな親友に400万借りて、ソーダ販売を始めます!! 新たな人生! 頑張るぞ!!!



 っと、凄い評判だからね!(ソーダは献上してない。うん。献上してないのに記事になってた。こッわ!!)


 これが宣伝となって、文字通り!


 塩トマトとワイン! あと、ソーダが、飛ぶように売れたのよ! オーッホッホッホ!!!


 ま、そんな訳で3000億の売り上げ!!


 先の商売で残ってた500億と、賭けの200億もあって。


 3700億ゴールドが予算としてあるのである!!


 故に!


「では、買いまくりですわァァあ!!! ヒューーー!!!」


 買い物の時間だァァあ!!!


 城下町へ、いくぜぇぇえ!!!


 ウイーーー!!!


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