第1章 暴走少女 49
「見つけましたわ・・・!」
探知成功が成功し、ぼそりと呟いた。場所は、黒入の方が近い。
「できれば私の近くにいて欲しかったですけど・・・そればっかりは仕方がないですね」
残念そうな表情を見せる。カナリアはこの事件を起こしている犯人に聞きたいことがある。このような事件を起こして何になるのか。単独での犯行なのか。バックには誰か別の人間がいるのか。そいつは、男か女か。考え出すとキリがない。カナリアが追いかける男の手がかりを持つ人間ならば、彼女は鬼になるだろう。
場所の探知は出来るものの、現状何をしているのかは分からない。犯行に及んでいるのか、はたまた獲物を探しているのか。恐らくだが、すでにターゲットはこのドーム型の結界内にいるだろう。ターゲットが二人に見つかっていないのが、この結界の大きさに拍車をかける。
ターゲットが一般人だと、感知できないのが唯一の弱点だ。自力で見つけなければ保護すら叶わない。
カナリアは一旦諦め、右耳に装着したイヤホン型の無線機を二回タップした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます