第1章 暴走少女 48
吸収、吸収、吸収。
周りの呪力を片っ端から吸い込む。が、何度も言うが一筋縄ではいかない。範囲網はどれほどのモノかは分からないが、かなり巨大であることは目視によって確認できている。カナリアが幾ら超人でもこのドーム全ての呪力を体内に納めることは出来ない。
もちろん、そんなことは解り切っている。
彼女の狙いは、魔力の確保もそうだが相手を探知することが目的だ。
魔力も呪力も結局のところ、人から放たれている。術師本人から漏れ出す呪力を探知すれば、正確な居場所すら把握することが出来る。ダミーや分身などを出現させかく乱させることも可能だが、魔力や呪力の濃度によってバレる可能性は極めて高い。それ故に高度な技術のため、術式を使える者が極めて少ないのだ。探知、観測、哨戒を同時に行えるとなると、それだけで飯を食うには困らないだろう。どこぞの組織から引っ張りだこだ。
つまるところ、かなり珍しい魔術である。
この際、なぜ彼女がそのような珍しい技術を取得しているのかは置いておく。しかし、この技術があれば相手を探すのは容易だ。
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