第1章 暴走少女 46
一方カナリアは、黒入と別れた後急ぐ様子もなく道の真ん中で立っていた。
もちろん何もしていないわけではない。
精神を集中させ、魔力を高めていた。
周囲の空気中から、魔素を体内に取り込み魔力に変換する。
魔素とは、魔術の源でありこれが魔力に変わる。
魔素の取り込み方や、変換方法などは魔術師ごとに違うが、一般的にはカナリアの方式が多い。
極めれば戦闘中でも魔力を切らすことなく魔術使用可能という、晴れて『化け物』の仲間入りだ。
普通の魔術師なら、魔素を取り込むのに集中しないと変換効率が格段に落ちる。
なので、元々自身で蓄えている魔力で戦闘を行う方が一般的だ。
魔力の残量によって戦闘方法も変えられるため。
故に、戦闘中にソレができるのは『化け物』なのだ。
技術力や、精神力が他と段違いの存在。
戦うイコール死を覚悟せねばならない。
何にせよ魔術師なら、基本的な術式なのだ。
カナリアはブツブツと術式を詠唱し、魔素を取り込みドンドン変換していく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます