第1章 暴走少女 38
~~回想終了~~
当時から幾分時が経ってしまったが、あの少女は元気だろうか。その後、少女はサヤカに引き取られフランス協会で保護することになった。少女に宿る力は魔術と呪力の進化に大きな進歩をもたらすとのこと。
つまるところ、保護と謳いながら『実験対象』だ。サヤカが近くにいるから非人道的なことはないと思うが・・・。
今回のこの事件と前の事件で、もし共通するところがあるとすれば―――。
それは、『力の暴走』だ。
もちろん、その可能性以外も考慮しなくてはならないが。不定期に自身の身体に起こる衝動が抑えられなくなったとも仮定できる。襲われた女子高生には不憫だが、命まで取られているわけではない。仮に相手が呪術師だった場合、そんなことあるか?呪術師にとって『死』という概念は研究対象のはずだ。延長線の副産物だってそうだ。
これ以上被害を出させないのもそうだが、本人がそれを拒んでいるとすれば対処方法はまだあるかもしれない。
そんなことを悶々と考えていると、隣で声が飛んできた。
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