第1章 暴走少女 35
視界に入る生物すべての動きに制限、または拘束する力を持つ魔眼。普段は黒色の眼帯に隠れているが、その左目には蒼く煌びやかな目が隠れている。
とは言え、これもサヤカの視界に入ると敵も仲間も関係ない。こちらも無差別な荒業なのだ。ちなみに、口すらも動かないので詠唱はもちろん舌を噛んで自害することすらできない。
「黒入よぉ、ちと苦しいが・・・まぁ、頑張ってくれや」
「・・・・・・・!!」
喋れないので目で訴えるしかない。
次の展開は解っている―――!
カキンィと、愛刀の無銘伝則重を大理石に突き刺す。瞬間、先ほどまでの生温い空気が一変し、血の気が引くような寒さに襲われた。
封印術式―――発動
「
その呪文を唱えた瞬間に、サヤカを除く黒入と少女から魔力と呪力が根こそぎ吸収された。床に突き刺さった、名刀であり妖刀と化した無銘伝則重に。
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