第1章 暴走少女 20
カナリアが帰った後、黒入は長テーブルの雑誌と新聞を片づけた。黒猫絵柄が入ったコップと、ティーカップは簡易的な台所に備え付けてあるシンクに放り込む。
夜が近づいてくる。
情報だと、被害者女性たちはいずれも午後九時以降に襲われている。それまでは、情報整理の時間に当てよう。犯人と接触した際に、無抵抗のままコトが終わればいいが、そのパターンは経験上ほとんど無い。戦闘は免れないだろう。
もし犯人が呪術師であった場合、情報と対策を練っていないと圧倒的に相手が有利になる。基本的に呪術師は、接近戦を苦手としている。
呪術による、精神攻撃を主としているため対策を怠ると一方的に追い詰められる。定石通りであれば。
接近戦に持ち込めれば、こちらのもの。そのあとは、カナリアさんに何とかしてもらおう。
時間までまだある。そう言えば、カッターシャツとズボンがシワだらけだった。
髪の毛もボサボサなので、シャワーでも浴びて備えよう。
シャワーが終われば、事件現場を巡回だ。
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