第1章 暴走少女 16

 魔術、呪術。


 現代社会を生きる上で、この二つには、

 関わらない、関われない、関わってはいけない。


 もちろん、単語くらいは聞いたことがあるだろう。漫画やアニメーション、テレビゲームなど様々なところに使われている。


 しかしここは現実で、ながらある意味聞き慣れた単語は実在する。


 ある一種の神秘―――

 ある一種の奇跡―――

 ある一種の超常―――

 ある一種の呪い―――


 エトセトラ、エトセトラ。


 現代社会に置いても、解明できない出来事は山のようにある。


 例えば、日本でも聞く『神隠し』や『降霊術』もそうだ。神隠しの正体は迷子や誘拐などがあるが、中にはが混じっている。狐に化かされて、マヨイガとか黄泉路へ直行みたいなのもある。


 降霊術も、イタコによる死者を口寄せする呪術だ。ほとんどが偽物であり、その本質としてはカウンセリングに近い行為なのだ。しかし本物になってくると、自身や別の何かに降霊させ、使役し操るといったこともできる。上位のイタコになると式神として、蘇らせることもできる。

 さすがにそのレベルになると、かの陰陽師『安倍晴明あべのせいめい』くらいなものだが。


 こういったように、上手く現代社会に溶け込んでいる。

 の方がある意味目立つため、本物を見分けるのが困難を極めている。

 一般的には。

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