第1章 暴走少女 15
話が脱線してしまったが、僕は今回の事件の情報をアンプちゃんから買った。買ったとは言うものの、まだ事件の全貌が分かった訳ではない。
恐らくだが、この事件はより深い闇を孕んでいる。その前触れだと、黒入は睨んでいた。
「すみません、少し話が脱線していしまいましたね。それで、この事件は―――」
カナリアが、コホンッ、とワザと咳払いし本題に軌道修正をかける。
「そうですね。この事件、魔術か呪術かどちらかが絡んでいると思います。まだ、どちらかは断定できませんが・・・」
「やはりそうですか・・・。せめて、どちらかでも分かれば対策しようがあるのですけど」
「アンプちゃん曰く、『呪術』に近いみたいですね。襲われた女子高生の状態からみても、そう読み取れるかと」
襲われた女子高生は軒並み、原因不明の症状で発見されている。病院で検査しても、原因がわからないとなれば厄災だ。それは、まさに呪い、呪術の類いと言う他ない。
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