第1章 暴走少女 13

そう、アンプちゃんは中身はしっかりもののお姉さん系なのだ。

栗色のショートヘアを揺らして、奮闘する彼女を見ると


なぜ、癒されるのか。

何を隠そう、彼女の外見はまるでリスの様な小動物を思わせるほど愛らしい。

背丈は百四十センチメートルほどで、童顔、ほのぼのした雰囲気を纏っている。


その奮闘シーンをみていると、まるで動物番組を見ているかの様な気持ちで目で追ってしまう。

ちなみに、彼女自身はいつだって本気で物事を取り組む性格をしているので、更に応援したくなってしまう。

ギャップ萌えというやつだろうか。


「でも、彼女なぜかしら・・・。私を避けているような気がするのですが、黒入さん。貴方何か理由をご存じないですか?」

「いえ、知りません」

「ほんとにぃ?」


しまった。

若干、食い気味に返答してしまった。


部屋の空気が重くなる。

やや湿度も高くなった・・・気がする。

どうやら梅雨入りのようだ。


「いやいや、本当に何も知りませんて。そんな圧かけないでください」

「・・・ふぅ、分かりました・・・」


いや、これまだ疑ってるな!?

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