第1章 暴走少女 12
黒入は、苦笑いしながらはぐらかそうとする。しかし、カナリアはニコニコ微笑みながらプレッシャーを放っていた。
まぁ、隠してもしょうがない。というより、だいたい情報の出どころなんて分かっていそうなもんだ。
「分かりましたって・・・。本命度、アンプちゃんから情報を買ったんですよ」
「まぁ、そうでだったのですね!私も久方ぶりにお会いしたいですわ」
ワザとらしく驚いたフリをしたカナリアを横目に、ジトッーと見つめる。それもうふふ、と受け流した。
それでも、僕たちみたいな人間からは重宝されている重要人物だ。
「彼女、中身はしっかりしてても見た目がアレだから凄く心配だわ」
ほう、とカナリアは憂える表情をチラつかせた。
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