第1章 暴走少女 7

 必要のない書類をかたずけ、使い終わったコップを洗い、本を本棚へ。

 ジャケットは・・・、クリーニングだな。


 せっせと片づけを始めており、同様にシスターも手伝ってくれている。さすがシスターカナリア。


 しかし、その両手には最新式に近しい掃除が握られていた。正直、シスターが掃除機を持つことに違和感しか覚えない。昔ながらの木と竹のほうきじゃないの?と思ってしまうが、あいにくこの事務所には掃除機しかない。


 本人は楽しそうに、掃除機を使っている。時折鼻歌まで聞こえてくるので、楽しんでくれているようだ。


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 午前十時。


 掃除が完了し、カーテンと窓を開け空気を入れ替え中。


 二人とも一息つき、ソファーを対面で座っている。黒入はブラックコーヒー、カナリアは紅茶を手に持つ。


 黒いカーテンがゆらゆらと、外からの風に揺られている。どうやら今日はいい天気のようだ。

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