第17話 メスオチ
部屋には萌香が身につけていたブレザー、ニット、靴下など、脱ぎ散らかした衣類が広がっていた。
俺は追い詰めた彼女に迫る。
「へっへっへっ、覚悟しろ、萌香!」
「い、いやぁぁぁぁーーーーーっ!!!」
萌香の攻撃のすべてを先読みし、無傷のままノックバック100パーセントまで追いこんだ俺の鬼畜の所業に萌香が恐怖のあまり大声で叫んでしまっていた。
――――ルイーザ Win!
萌香の操るサウスを盤面から叩きだすと、ゲーム音声が勝者を告げる。
ブレザーやらをわざわざ着込んで対策していたくせに連敗続きで、ついに萌香はブラウスとスカート、あとは下着を残すだけになってしまった。
「冗談だよ……ね?」
俺は萌香の問いに首を横に振る。サーッと血の気が引いたように萌香の顔が曇っていた。すでに萌香は俺に敗北し、ついにブラウスか、スカートを脱ぐ選択に迫られていたのだから。
「じゃあ、泣きのもういっかいをやる。ただし、負けたらブラウスじゃなく、ブラを先に外すんだ」
「えっ!? わ、分かったわ……次は負けないんだから!」
ボコボコボコッ!!!
俺に指を差しながら、高らかに決意表明した萌香だったがルイーザにコンボを連続で叩き込まれ、ヒューンとサウスは画面の彼方へと消えていってしまった。
ゴト……ッ。
「……」
萌香は対戦結果にコントローラーを握る力がなくなったのか、カーペットの上に落として呆然とルイーザの勝利画面を眺めていた。
「もう負けを認めたら許してやるから、無理すんなって。萌香が納得してくれれば、俺はいいんだ」
連敗して、俺の妄想まじりの冗談を真に受けた萌香を
「納得? なにそれ? まさか私が善行ごときに敗北を認めろっていうの? ふざけんじゃないわ。ちょっと連勝したくらいで、頭に乗んないでよ」
すでに相当ヒートアップしてしまっていた彼女に俺の言葉はさらに火に油を注いでしまう。
「お……おいっ!」
ブラウスのボタンをそそくさと外し、後ろを向きながら腕を背中に回し、ブラのホックを外してしまう。
「この変態っ! これが欲しいんでしょ!」
赤い生地に黒のレースがあしらわれた幼馴染の派手なブラが投げつけられ、飛んできたのだが……。途中でバラシュートのように広がり、ふわりと頭の上に舞い降りると生暖かい温度が伝わってきた。
決して性格が良いとは言えない萌香だが、美少女であることは変わりないし、ブラジャーからは手に取るだけで、萌香と石鹸の混ざりあった良い香りが漂ってきて俺を惑わせる。
「ここはエロゲの世界なんだ、羽目を外していこうぜ」と心のなかの悪魔がささやいた。
パチッ!
「なっ!?」
萌香は俺の破廉恥極まりない行動を見て、あ然としてしまっていた。
ヤバっ!? やっぱエロゲ世界でもやりすぎたか? 萌香のブラジャーを頭に装備するのは……。
ドン引きする萌香だったが、ボタンの外れたブラウスの隙間から見える彼女の白い素肌とたわわなふくらみに思わず息を飲む。
「なに見てんのよ、この変態っ! 容姿が変わってもスケベなのはちっとも変わらないんだから」
昔はヒンヌー教徒だったくせに立派に成長しやがって……。一方の俺はたわわな巨乳から、すっかり貧乳になってしまったが。
それにしても現役JKのノーブラブラウスはヤバいエロさだな……。俺が冗談半分で萌香にお願いしたこととはいえ、本当にしてしまうなんて思ってもみなかった。
さんざん「あたしの裸見たいんでしょ?」と煽ってきたくせに、俺に見られるとそそくさとボタンを閉めてしまう萌香だったが、やっぱりシャツから浮いた二つの膨らみは隠せないようで、平静を装いながらも顔を赤くして羞恥にたえていた。
7回戦目のときだった。
「このこの、えいっ!」
ルイーザがあと一撃加えれば、場外KOというところで萌香はあろうことか、俺の……ちがった萌香のブラジャーをぐいっと掴むと引き下げて、俺の視界をふさいでしまう。
「うおっ!? まえが見えね~!」
「ふふ、卑怯なんて言わないでね。あたしのブラをかぶった罰なんだから」
ブラジャー
【
オーディンの息子で盲目の神ホズルから名付けたスキルを透かさず使い、萌香の御するサウスを蹴り飛ばし叩き出してやった。
「なんてな!」
「うそっ!? なんで? なんで見えんのよ! おかしいでしょ!!! 善行があたしより強いわけないもん。なにか小細工してるんでしょ!?」
小細工というより、萌香の出す気を【心眼】で捉えただけで、察知した刹那に技をくり出すだけで良かった。さすがに壁の向こうの若葉の様子を探るなんて真似はできないが……。
「仮にそうであっても敵地に乗りこんできたのは萌香のほうだろ。それなりの準備はしてきたと思うが?」
「いったいなんなの!? あたしのブラジャーつけたまんまの善行にそんなこと言われなくても分かってるんだから!」
萌香は苛立った様子でスカートを脱いでブラと同じく俺に投げつける。もしや、スカートも身につけろと言っているのか!?
ルシフェル 「そんな装備で大丈夫か?」
イーノック 「問題ない!」
俺が0.1秒の
「被らないでよ」
「か……被るかよ……」
ば、ばかな、なぜ分かったんだ!?
対戦では俺の戦闘パターンはまったく読まれていないというのにしっかり俺の行動は萌香に読まれてしまっていた……。
だが俺の心なかが読まれるなんてこと、大したことじゃない。目のまえに広がる萌香の素晴らしい光景に比べたら。
ブラウスの裾から覗く三角の薄布、ブラジャーとお揃いの赤い生地に黒いレースのあしらわれた幼馴染のどちゃくそエロいパンティに言い知れない興奮を覚えていた。
「萌香って、はっきり言ってくそエロいな」
「エロいとか言うな、善行のばかっ!」
語気を強めて萌香は言い放つが、下半身は俺に見られて恥ずかしいのか、くねくねと落ち着きがないようだった。
マジいい眺めだな!
だがあれだけ俺に勝てると豪語したんだから、パンティだけじゃ、高ぶった猛りが収まりがつきそうになかった。
―――――――――――――――――――――――
たくさんのフォロー、ご評価いっぱいおっぱいありがとうございます。YES.時代は合法エロなのであります!
読者さまはにっこにこ、運営さまはうむと頷き、作者はインセンティブでうはうは、大人のおもちゃ並みに激しく動くWin-Winな関係を目指しますwww
そんなシコルスキーな作者の本作をどうかフォロー、ご評価の応援してくださるとありがたいです。
次話にて萌香完落ち!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます