第14話 おしりチェック

 屋上の踊り場に着くなり、若葉は重々しく口を開いた。


「じつはあの男がお腹を壊した原因は私なんです。本当はあの男を巻き込むつもりはなかったんです」


 体育館から引き上げるとき、若葉の目が泳いでいたが、雅人が漏らしたことに若葉は関与してたのか。


「詳しく教えてくれる?」

「はい……」


 事情をたずねると、


「なるほど誤爆だったのか。動機は菜々緒にいびられ、頬をぶたれたことで火がついたと」

「はい……」


 若葉はうつむき、胸にきゅっと握った手を当てて答えた。だが本当の理由はぶたれたことなんかじゃなく、【兄さんに近づく先輩は許せない】なのだから、俺は若葉の行き過ぎた愛情から出た行動を叱るに叱れない。


 それに結果的にだが、飛び降り死んでしまった善行のかたきを若葉自身が取ってくれたんだから。


「べつに気にすることないんじゃない?」

「えっ!? でも……私は菜々緒先輩の面子を潰そうとした上に、あの男にセクハラまがいのことをされたとは言え、無関係な者を巻き込んでしまったんですから」


 罪の意識からなのか震えながら、ぽたぽたと真珠のようなしずくがこぼれ落ちて、若葉は申し訳なさそうにしていた。


 俺は若葉をそっと抱きしめると、若葉は顔を上げて、俺に救いを求めるように恐々とした表情で訊ねる。


「もし訴えられたり、脅されたりしたら……」

「ん~、どうせやましい下心でお茶を勝手に飲んだ雅人がなにか言えるはずないし、若葉も重度の便秘だから下剤を持ってて、途中でペットボトルが入れ替わったとか言い訳すればいいんじゃない?」


 我ながらよい言い訳が思いついたなどと自画自賛している若葉は顔を赤く染めながら親指の先を咥えて、答えた。


「私、便秘じゃないです……」

「物のたとえだって」

「おしりの穴、見てください。ちゃんとちがうって証明できますから」

「若葉!?」


「こんなの見せられるのは兄さんだけなんですからね。ちゃんと目を反らさず見ててください」


 俺が驚いている間に手すりに手をついて、ぷりんとしたかわいらしいおしりを向けると、上半身をくねらせて顔を赤く染めて恥ずかしそうに若葉は俺を見ている。


 なんということでしょう!(CVキャラクターボイス:平野文)


 若葉自らスカートをたくしあげると、足ぐりにあしらわれたお洒落なレースつきの純白パンティが露わになっていました。


「に、兄さん……なに興奮してるんですか。妹の下着で興奮するなんて、やっぱり兄さんはえっちです……そんなんじゃ、確かめてもらえないじゃないですか」


 どっちがだよ! と若葉につっこみそうになってしまった。もちろん、なにをつっこむわけじゃないのだが、俺におしりを向けてる若葉の姿勢を見れば、義妹が俺におねだりしている風にしか見えない。


「兄さんが私の下着を下ろしてください。できますよね、それくらい?」

「は?」

「できないんですか? 妹の下着を脱がすくらいの簡単なお仕事が……」


 今日の若葉はおかしい。


 めちゃくちゃ俺を煽ってきて、妹のおパンツを脱がせられないと人間失格と言わんばかり。どちらかと言うと脱がせたほうが人間失格のような気がするけど……。


 まさか……まさか、発情度MAXとかじゃないだろうな!?


「ええい、ままよ。いくぞ若葉! 南無三!!!」


 覚悟を決めた俺は、ズルッと一気に膝手前まで若葉のおパンツを脱がした。俺の目の前で露わになる義妹、若葉の生おしり……。


 どうしてこうなった?


 大事なところは手で隠しており見えないが、おしりなら大丈夫と言われているように思えてならない。


 つか、手で押さえているほうがエロい……。


 それに指と指の間が妙に汗ばんでいるし。


「ん……」


 俺の吐息が当たり、くすぐったいのか、若葉の顎が上がり声を漏らしながら、小刻みに震えていた。俺がなにも答えないことに若葉は顔真っ赤にして訊ねてくる。


「どうなんですか? 私のおしり」

「あのな、若葉。便秘はおしりの穴を見ても分からないと思うぞ。それに俺、医者じゃないし。お腹を触って確かめた方が分かるんじゃないか?」

「ふぁっ!?」


 若葉はまるでイッてしまったようにびくんと跳ね、俺の返答に驚いている。俺も冷静になって考えたら、若葉のおしりの穴を見たところで便秘の判定できないことに気づいた。


「に、兄さんはいじわるです……」


 ぷくっと頬を膨らませて拗ねる若葉だったが、拗ねてもかわいいので反則と言うより他ない。


 だがそのときだった。


 俺はしゃがんで若葉のふとももをつかみ、彼女のおしりの周りをまじまじチェックしていると突然声がかかる。


「あんたたち、こんなところでなにしてるの!?」

「萌香!? なんでおまえが、こんなところに?」


 若葉のおしりを見ることに気を取られ、足音に気づかず、幼馴染の萌香に若葉のおしりを見てる現場を捉えられてしまっていた。


 これってどう見ても俺が若葉を舐め舐めしようとしてるところにしか見えませんよね?


―――――――――――――――――――――――

フグ□く~ん、ケ▽アナまだ~? と穴子アナルさんから催促されそうなので書いてみたんですけど、どうでしょうか。


くくく……美少女義妹に罵られながら、かわいいおしりを注視していると、なにか新たな性癖が目覚めぬか? な、なに!? 若葉と結ばれたら、おしりでもシて欲しいだと? フォロー、ご評価次第で考えさせてくださいwww もちろん運営さまに叱られない程度に……。

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