第2話 モダン②
修学旅行は最高だった。
遊園地のアトラクションに並んで汗だくになりながらソレを堪能する。ツレと次は何に乗るとはしゃぐ。そんな楽しい一時だった。
汗だくになった制服の襟をつまみ匂いを気にする。ツレは「温泉楽しみだね」と、るんるんだ。
御風呂と雑魚寝がアウトという弱点を克服した?私も楽しみにしてた。
実際、女子校生が温泉ではしゃぎ合うのは壮観だった。この光景がもし男子に見えたら『鼻血』モノだなと昔の自分もだと振り返りながら思う。
生徒達の若々しい肉体を見ながら、テンパりそうになる度に母さんの裸を思い出す。そして自分のブツも見る。ボインもナインも見慣れたから大丈夫と笑みすら出てくる。
体を洗っている私がシャボンまみれの時、「ちょっとアンタ何覗いてるの(怒)」との声が聞こえた。「やべっ」とスマホと自撮り棒で女湯を覗いていた男子がバタバタ退散する。
『私の裸も見られたのかな?』という疑問の為、弱点を思い出し赤ら顔になる。
裸のツレが「のぼせた。水飲んで着替え場で休んできな」と私の熱をもったオデコに右手をあてて、そう言った。
「ありまと(ありがとう)」私はか細く答えた。
了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます