第3話アドレナリン

そう思った時、冷静さを保つ事が重要だ。

とりあえず、風を遡る岩陰探すか。俺は当たりを見回し岩陰を必死に探した。


宗一郎は祈りながら、無ければ命の危険があると言う不安になりながらも


何とか見つけた俺は、リュックから毛布を取り出し、ここで身体を休める事にした。


宗一郎はしばらく休んだ後、GPS機能のある登山道具で自分のいる位置を確かめた。


やはり相当な高度にいるんだな。

だから携帯が使えないのかもしれないな。

携帯が使えないのがエベレストの恐ろしいところだ。

だがそれでこそエベレストの魅力だな。アドレナリンが溢れて出てくる。


自分を信じ、しかし過信しないよう俺はここで待機するか。再び登るか懸命に考えた。

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