第2話奮起
はっ!俺は幻覚を見ていたのか?
やけにリアルだった。
いけない。しかし三途の川ではなかったな。
宗一郎は、後一歩で死んでいたところだった。
とりあえず、水分とタンパク質補給だ。
宗一郎はリュックから水とナッツと乾燥フルーツを取り出した。
そして袋を開けナッツを口に放り込んだ
上手い泣きそうになるこれほど上手いなんて、疲れ過ぎだな俺は。
宗一郎はナッツを食べむせた。
ゴッホゴッホうぉ、くっそ慌てて食べ過ぎた。手も寒すぎる。泣きそうになるぜ。
休憩が終わったらまた登って行くか。
宗一郎は身体の怠さを押し殺し、自分に奮起を促した。
疲労が蓄積してるな。まだ休憩した方が良さそうだ。疲労が残っていると判断力の低下や反応速度が悪くなって事故の元だからな。とは言えこんなところで、休憩になるのか。ここは今どこだ?くっそ完全に遭難だ。標高8,848メートルは伊達じゃないな。
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