人間とAIの本質的な違いとは何か?

楽園

人間とAIの本質的な違いについて

 最近、チャットGPTに触れる機会が多くなるにつれ、これだけ素晴らしい文章を書けるAIがなぜ人間のような思考をしないのか不思議に思いました。

 

 チャットGPTに広島原爆について感想文を書かせるとわたしでも書けないような素晴らしい作文が出来上がります。また、色々な質問をすると的確な答えを返します。


 もっと驚いたのは、小説を書かせた時です。プロット、ストーリーボード、小説と段階的に考えさせることができます。ただ、残念ながら今のところチャットGPTで書く小説はプロット段階においても使い物にはなりません。クオリティ自体は低くはないので、どこかで入れ替わる可能性はありえます。


 自分が使っているチャットGPTは4.0の有料版です。無料に比べると数段クオリティは上がります。例えばシュタインズゲートのようなプロットを考えさせました。


 そうすると元ネタがわかる範囲で似たプロットが出来上がります。これでは使い物にはなりません。自分が言うシュタインズゲートのような小説は、科学的な側面を持ったSF小説であり、別にタイムリープや電話レンジが登場する小説ではありません。


 ただ、チャットGPTに書かせると明らかに元ネタが分かる範囲で小説が完成します。じゃあ、オリジナル小説のプロットならいいかと思って書かせてみましたが、残念ながらあまり面白そうではありませんでした。


 とは言うもののプロットをたくさん考えさせるとこれいいかもと言うネタは浮かんできます。アニメや映画、小説、あるいはカクヨムを読んでても浮かんできますが、それよりも効率的に思い浮かべることができるので、ツールとしては面白そうです。


 と本質から逸れてしまいましたが、ではチャットGPTや既存のAIがそれだけ高品質な思考ができるのならば、それらが人間に変わってもおかしくないのではないのかと考えました。


 ただ、本質的に人間とAIは大きく異なります。人間は無意識下でも自発的に何かを考えています。そもそも起きてる時の殆どは、何かを自発的に考えているのが人間です。


 これに対してAIは自発的に物事を考えません。人間が何かを投げて初めて答えが出るのです。これが人間とAIの本質的な違いです。


 ではなぜ、この違いが生じてしまうのか考えてみました。大人を想像すると難しいので赤ちゃんを想像しましょう。生まれたばかりの赤ちゃんは泣くことによって、主にお母さんに自分のことを伝えます。


 快不快原則と言うらしいですが、これこそが人間の本質的な自発性だと思います。自然界で何も伝えることができなければ、それは死を意味します。そのため、赤ちゃんはなるべく正確にお母さんに自分の状況を伝えるために泣いたり、笑ったりして伝えます。


 これこそが人間が自発的思考をする生き物だと言えると思います。


 これに対してAIはどうでしょうか?


 AIは本質的にこちらから何かをしなければ絶対に答えを出しません。どんな素晴らしいソフトでもこちらが質問をして初めて動くのがAIです。


 AIのシステムは人間の脳のシナプスに似せていますが、主体性を持って生きなければならない人間と主体性を持つ必要のないAIでは、答えは大きく異なると言えると思います。


 では、AIに主体的に論理展開をさせたらどうかと言う結論に達します。可能なのでしょうか。


 AIを搭載してるコンピュータはお腹を空かせません。電源を切っても死にません。ハードディスクに記憶させてるため、その前と同じ状況で始まります。


 この差が人間とAIの一番大きな違いじゃないかと思います。


 もちろん思考という分野は科学的に捉えにくいものであるため、他にも多くの違いがあるかもしれません。


 ただ、一番単純化すると生きるために行動する人間と基本的に死と言うものが希薄なAIとでは、大きく事情が異なるため、自発的思考のみをまねても意味がなさそうな気はしました。


 皆さんはどう思われますか?



追伸


 今、お話を作ってます。五万字を目標としてるため、もう少しお待ちください。


 以前はTwitterで書き込みをしてましたが、文章が足りないこともあり、今後はここで語ることができたらと思います。


 今後も読切エッセーは書いていくと思いますので、そちらもよろしくお願いします。

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