第3話


 私は調べていた、解離性同一性障害と言うらしい。

子供時代に性的な虐待を受けていた彼、助けを求めるはずの親が、そんな事をするなんて、しかも毎日の様に…杏はゾッとしていた。

それでは、やはり痛みや苦しみから逃げる為に他の人格が生まれても、しょうがない。

だから彼は大人になっても子供のままなのだ。


 すぐに新からラインが届いた。

(明日会いたい)と書いてあった。

私はすぐに(昨日のカフェで20時に)と返信していた。

 私は彼に恋をしていた。

(母性本能からなのか私が彼を助けなければ)と強く思っていた。


 翌日私は仕事が手につかないでいた。

終業の時間が来た。

私は急いでカフェへと向かっていた。

彼はテーブル席に座っていた。

彼は儚げな表情をしていた。

彼は「杏さん今からホテルに行かない?」と聞いてきた。

私は即座にOKした。

2人は近くのビジネスホテルに入って行った。

カードキーをタッチすると部屋のドアが開いた。

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