第2話


 2人は雑踏をすり抜けてカフェへと入って行った。

私は彼が気になっていて、しょうがなかった。

だって彼は瞳のパッチリした中々の美青年だ。

私は「鈴木杏25歳中小企業のOLをしているわ」と自己紹介をした。

彼は「僕は20歳戸田新、父が社長でだから家にいるんだよ」と答えていた。

彼の表情はパッと明るくなっていた。

私達はアイスコーヒーを注文していた。

彼は唐突に「杏さんは彼氏とかいるんですか?」と聞いてきた。

私は「今はいないわ、どうして?」と聞いていた。

彼は「もし良かったら付き合って欲しいんだ」と告白してきた。

私は「いいわよ」と答えていた。


 彼は突然話し始めた。

「僕は作られた人格、さっき、しゃがみ込んでいたのは、もう1人の自分戸田律だ」と話し始めていた。

私は(そう、それが気になっていたのだ)

もう1人の彼律は何も知らない

だってその間律は眠っているんだもの。

(だから駅の構内で彼は律は朦朧としていたのか…)

新は「最初は恐かったし痛かったけど、まだ12歳だったけど、もう痛みは感じない」と話していた。

私は(嘘だ、その痛みや苦しみを新1人が背負っている…)

彼は「僕は最初の時無理やり服を脱がされてバックから羽交い絞めにされ実の父親のあれを挿入されていた。痛くて泣き叫んでいた。お尻からは血が流れていた。」と話していた。

私はショッキングで「うっ」と声を挙げていた。

耐えられなくなっていて新と言う人格がその時現れていた。

痛みは全て彼が引受けていたのだ。

私は悲しくなって泣いていた。

私は「酷いそんな事をするなんて」と私は怒りを覚えていた。

彼は「気持ち悪い?」と聞いてきた。

私は「そんな事ないわよ」と答えていた。

私達ははお互いのスマートフォンの電話番号とラインを交換していた。

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