REC:2023/08/15_1

強く握ったら折れそうなその細い指で

私の大事なところに触れて欲しい

力なんて碌になさそうな掌で

意識ごと掴んで握り潰して欲しい


射抜くような鋭い瞳の奥の光が

私の中の水面にキラリと反射して

かき乱して割り込んでくる

意識のもっともっと奥

もっともっと深く

どこまでも見透かして欲しい


見透かして

嘲笑って

そして

輪郭を見つけて


私の無意識も全て

あなたの認識した形で

あなたの好きな形で

縁取って


そして、奪って


返さなくたっていいから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る