REC:2023/09/05_1

おはようと車窓から差し込む光が云う

たまにはお休みしてくれていいのにと僕は云う

『そんな訳にはいかないよ』

「どうしてさ」

『私を待ってる人たちがいるから』

「そんな人がいるの?」

『いるとも。君だって朝目が覚めて真っ暗だったら困るでしょう』

「困らない、ずっと真夜中でいいとすら思う」

『それなら君は身体が目覚めないまま、屍のように働くのかい?』

「…もういいよ」

『おはよう』

「おはよう」

僕は今日も

押しつけられる朝に

強制される営みに

耐えられそうもない

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