友好戦略その8

「さてライカ、アイドルになるために何をすべきだと思いますか?」


「僕がアイドル活動をして推されるためには、まずは僕の個性を活かすことが大事だと思うよ。深海から来た僕のユニークなバックグラウンドや、海洋生物に関する知識を生かして、ファンの人たちに新しい世界観を提供するのが良いかな。僕の情熱を込めた環境保護メッセージや、海の美しさを伝える歌、サメの視点から見た世界を描いた物語なんかが特徴になると思う」


「ふむ、個性を活かすのは悪くないですがその前に必要なことがあります」

「それはです。どれだけ素晴らしいコンテンツでも、誰も見ていないならやってないのと同じです」


「確かにその通りだね。認知されることが大事だ。そのためには、まずは僕の存在と活動を知ってもらう必要がある。TwitterなどのSNSを活用して僕のことをもっと知ってもらうのが良いかもしれない」


「その通りです、それで今まで実際にやってましたか?」


「実は、僕はまだ始めたばかりで、具体的なアクションはこれからだよ。でも、もうTwitterアカウントは作って、少しずつフォロワーを増やしているところ。あとは、Vtuberとしての活動も検討していて、どうやって魅力を伝えていくかを考えているところだよ」


「ふむ、しかし何か起爆剤が欲しいですね。このままではほとんど認知されずに終わってしまいそうです」


「確かに、こういうのは一つの大きな話題になることで、一気に注目を集めることができるからね」

「例えば、著名な研究者や有名人とコラボして共同のプロジェクトを行うとか、そういうのが良い起爆剤になるかもしれない」


「いいですけど、当てはあるのかしら?」


「無いね、ミクちゃんどうしよう?」


「私に秘策があります」

「でもその前にライカ、貴方ちょっと痩せなさい。仮にもアイドルを目指そうという者がこのお腹はいただけませんね」


「痛たた、つままないでよ。だって地上は美味しい食べ物が沢山あるんだもん」


「今日から私がライカの食事を管理します。まったくこんなに駄菓子を買い込んで。これはしばらくお預けね」


「嗚呼、僕のビッグカツ〜」

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ラブカの姫 空野夜靄 @cryptic_shark

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