友好戦略その2
「ご馳走様〜。とりあえず食事は成功だね」
「そしたらちょっと待ってて。え〜と、あった」
「はいベットの前に立って、もう少し横、そうそこ」
「どーん、押し倒し〜」
「ご飯が終わったら、やることは一つしかないよね」
「そう、歯磨きだ!人間は毎日歯を磨かなければ虫歯になっちゃうんでしょ?サメは歯がすぐに生え変わるから、そんな心配はいらないんだけど」
「だから君の歯を僕が磨いてあげるよ。遠慮しないで」
「君の歯ブラシもほら、準備したから。ほい口を開けて〜」
「はいゴシゴシ〜」
「人間の歯って色んな形があるよね。サメの歯はどれも同じ形だから変な感じ〜」
「雑食性だから?・・・そうか、色んなものを食べるもんね人間は」
「サメの歯は三角形のをよく見かけると思うけれど、それだけじゃない」
「サメも種類によって食べるものが違うから、色々な形の歯があるんだよ」
「例えばネコザメの歯は丸いタイルが敷き詰められたような形をしているんだ。貝類を噛み砕いて食べ、貝殻だけを吐き出すためにそう進化したんだよ」
「僕たちラブカの歯は三つ又になっているんだ。どう格好いいでしょ」
「うん?どうしたの?顔が赤いよ?」
「もしかして気持ちいいの?え〜、歯を磨かれただけで感じるとか、君は変態なんじゃない?」
「ほらほら〜、こんなんで感じちゃうなんてざ〜こ〜」
「はい綺麗になった〜」
「え?僕の歯も磨きたいの?サメは歯磨きする必要ないってさっき言ったじゃん」
「擬人化してるから今は必要だって?そうかもしれないけれど」
「ふむ、やられっぱなしは君も屈辱なんだね。いいよ受けてあげよう、けど僕は君みたいにチョロくはないよ」
「はい、ど〜ぞ〜」
「にゃんだ、じぇんじぇんなんともにゃいじゃないか。こんなっ!?」
「うんっ、ひゃあ、みゃってっ、ひゃぁみぎゃきゃれてひるだけにゃのにっ!」
「きょのくりゃいへひきやよ、ふぅ、にゃっ、はぁはぁ」
「ふあ!ふにゃぁ、んんんな」
「うひゃ、ぐぐぐ、ほにゃぁ」
「っっん、ぎょめんなしゃい、ちょふひのひますぃた〜」
「あふっ、ううっ。うんっ」
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